赤字区間を抱える在来線の利用促進について岡山県内の市町村やJRなどが話し合う協議会4回目【岡山】

人口減少などで利用が低迷し、赤字区間が問題となっているローカル鉄道についてです。在来線の利用促進について岡山県内の市町村やJRなどが話し合う協議会が岡山市北区で開かれました。

会合では利用が低迷している芸備線など4路線の自治体などが実施した利用促進策が報告されました。

このうち津山市では、今月から姫新線沿線などでAIを活用した予約型の乗合交通「デマンド交通」を導入。駅までの移動手段を確保し利用増加を目指しています。

県では、沿線自治体などと継続的に対策を講じ、鉄道利用の機運醸成に努めたいということです。

(岡山県県民生活交通課 森晃章課長)
「地域の住民の方の移動手段をどう確保していくか。公共交通の利用に繋げていくのか。これを真剣にこれからも考えていかないといけない」

(JR西日本岡山支社 地域交通課 渡辺孝課長)
「引き続き街づくりの観点から、これからも自治体の皆さんと連携・協力して進めて行きたい」

協議会は今回で4回目となり、次回は来年度の上半期に実施される予定です。

県内の自治体がさまざまな対策を講じているローカル鉄道の利用促進。16日には春のダイヤ改正が行われましたが、赤穂線が4年連続で減便となるなどローカル線に対する厳しい風向きは依然として変わっていません。

来週26日には、全ての区間で赤字が続く芸備線を巡って国や沿線自治体などと「存廃」も含め鉄道のあり方を議論する「再構築協議会」も設置されます。

岡山県が行った一定の地域における人の動向や、交通機関の実態を把握する「パーソントリップ調査」では、県内で鉄道を利用している人は全体の6.7%。人口減少などでローカル鉄道を取り巻く環境は、非常に厳しくなっています。

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