日本企業が中国で深耕加速、新製品の早期投入や新戦略推進

日本企業が中国で深耕加速、新製品の早期投入や新戦略推進

14日、上海市の外灘近くで中国の人々にお披露目された「UNIQLO : C 2024年春夏コレクション」。(上海=新華社配信)

 【新華社北京3月18日】日本企業は現在、新製品の早期投入や新戦略の推進開始など、中国市場の深耕を加速させている。

 パナソニックの中国・北東アジア社社長兼最高経営責任者(CEO)を務める木下歩副社長執行役員によると、2019年のパナソニック中国・北東アジア社設立以来、「中国スピード」「中国コスト」「中国モデル」が同社の考え方や仕事のやり方の変革を推進しており、過去4年間に中国での売上高は65%増加したという。

日本企業が中国で深耕加速、新製品の早期投入や新戦略推進

14日、上海市の外灘近くで中国の人々にお披露目された「UNIQLO : C 2024年春夏コレクション」。(上海=新華社配信)

 木下氏は今後の発展について、「China for China」と「China for  Global」という二つの大きな方向性を軸に事業展開を進めていくと紹介した。「China for China」は、中国消費者にとって生活のベストパートナーになることを目指すというパナソニックの従来からの理念であるのに対し、「China for Global」は新たな変化で、熾烈(しれつ)な中国市場で育てられた高い競争力でアジア市場をさらに開拓するとともに、中日協力を強化し、研究開発・生産・販売の世界標準サプライチェーン(供給網)を構築し、世界で事業展開する上での実力強化を図るとしている。

 一方、上海市の浦江対岸では、英国人デザイナー、クレア・ワイト・ケラー氏が世界的なファッションブランド、ユニクロとタッグを組んだ「UNIQLO : C 2024年春夏コレクション」が、中国の人々にお披露目された。

日本企業が中国で深耕加速、新製品の早期投入や新戦略推進

14日、上海市の外灘近くで中国の人々にお披露目された「UNIQLO : C 2024年春夏コレクション」。(上海=新華社配信)

 ブランドを展開するファーストリテイリングでユニクロ大中華圏最高マーケティング責任者(CMO)を務める呉品慧(ご・ひんけい)グループ執行役員は「ユニクロは一貫して中国市場に対して自信にあふれている、新コレクションのお披露目にクレア・ワイト・ケラー氏を中国に招いたことが、自信の何よりの証明といえる」と述べ、ユニクロは今後も中国で新規出店を続け、中国市場を深耕すると表明。今年上半期に15店舗の新設を計画しており、一線都市と呼ばれる北京、上海、広州、深圳の四大都市や成都、重慶、杭州など15の新一線都市のランドマークとなっている繁華街に大型店を構え、引き続き消費者との間に体験型のコミュニケーションモデルを確立していくと語った。(記者/周蕊)

日本企業が中国で深耕加速、新製品の早期投入や新戦略推進

14日、上海市の外灘近くで中国の人々にお披露目された「UNIQLO : C 2024年春夏コレクション」。(上海=新華社配信)

日本企業が中国で深耕加速、新製品の早期投入や新戦略推進

14日、1990年代後半~2000年代前半生まれのZ世代の家電消費ニーズに焦点を当て、パナソニックが上海で発表した白物家電の新シリーズ「Xtra(エクストラ)」。(上海=新華社記者/周蕊)

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