食農教育の教材 岡山県教委へ寄贈 JAグループ デジタルブックなど

苅田課長(左)に目録を手渡す大角専務理事。右は大山副支店長

 JAグループ岡山は18日、食農教育の教材を岡山県教委に寄贈した。情報端末で閲覧するデジタルブックと、冊子約1万9千冊。県内の小学校や義務教育学校、特別支援学校計約400校で社会科の授業を中心に活用してもらう。

 デジタルブックは「おかやまの農林水産業」(66ページ)。県内各地の気候や地形を生かした生産活動を取り上げており、桃の選果作業やシャインマスカットなどの成長過程が分かる動画も視聴できる。3~5年生の授業に対応しているという。

 冊子は5年生向けの「農業とわたしたちのくらし」(A4判、27ページ)で、農産物の作り方や流通の仕組み、先端技術を生かして作業の効率化を図る「スマート農業」などを紹介している。

 JA岡山中央会の大角基男専務理事と農林中央金庫岡山支店の大山知輝副支店長が県庁を訪れ、県教委義務教育課の苅田直樹課長に目録と冊子を手渡した。苅田課長は「郷土のことを学べると、地元を愛する心につながる。しっかり活用させていただく」と話した。

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