“新ダイヤ”で東海道新幹線が便利に!朝の「こだま」夜の「ひかり」増発 利用者から歓迎の声(静岡県)

東海道新幹線のダイヤが3月16日に改正されました。静岡県内を発着する新幹線が増え、利用者からは期待の声が上がってます。

(宮下記者)

「静岡駅のコンコースにきています。電光掲示板で19時30分に静岡発となっているひかりが、新たに追加されました」

16日、JR東海が実施した東海道新幹線のダイヤ改正。午後6時以降、静岡駅と浜松駅に停車する下りの「ひかり」が1本ずつ増えました。

新たに静岡・浜松に停車するのは、東京駅を午後6時33分に発車し静岡駅に午後7時29分に到着する列車と、東京駅を午後7時30分に発車し浜松駅に午後8時46分に到着する列車です。

さらに、注目されているのが、午後9時台に東京駅を出発する「ひかり」です。これまで、東京から「ひかり」で静岡や浜松に向かう場合、午後8時12分の列車を逃すと、次は午後9時30分発と1時間18分も待たなければなりませんでした。これが今回のダイヤ改正で、東京の出発時刻が午後9時6分に繰り上げられたことにより、前の列車との間隔は54分に短縮されました。

この変更は、県内外の多くの利用客が待ち望んでいたものだったようです。

(利用客)

「めちゃくちゃうれしい。エスパルスの試合を見に行くために実家の静岡に金曜や土曜の夜に来るが、特に金曜の夜は仕事帰りなので、1本増えるだけで本当にありがたい」

「便利になりますね。(出張で)名古屋に前泊で行くときなど便利。静岡の街の規模からすると少ないかなという気がしていたので、いいと思う」

一方、掛川駅では・・・

(清水記者)

「東京行きのこだまが掛川駅に到着しました」

首都圏へ通勤・通学する人が多く利用する朝の時間帯に、浜松・掛川から東京へ向かう上りの「こだま」が1本増えました。

また、三島・新富士から新大阪へ向かう下りの「こだま」が1本増えました。これにより、始発列車の時刻が約40分繰り上がり、名古屋や関西方面により早く到着できるようになりました。

また、静岡から新大阪へ向かう「こだま」の始発列車も5分早くなり、名古屋で「のぞみ」に乗り換えれば、新大阪にこれまでよりも15分早い朝7時台に到着できるようになりました。

(利用者)

「遠い所に行くときに早めに現地に着けるのはありがたい。旅行で使うときに便利かな、計画も立てやすくな ると思う」

「便利になりましたね。これまで1時間の間隔があったが、早めに行くこともできる。仕事の準備もできるので、ありがたいですね」

今回のダイヤ改正についてJR東海の担当者は・・・

(JR東海 新幹線鉄道事業本部 武田 純平 さん)

「静岡・浜松のお客様は『ひかり』で 東京方面からの帰りが便利になる。三島・新富士のお客様は関西方面へ1時間以上早く着くようになる。掛川は上りの通勤の『こだま』が 1本増えて、ゆったり便利に通勤いただけると思う。今回の改正で利便性向上が人と人の交流や、楽しい旅行など地域活性化の促進になれば」

(スタジオ解説)

今回の東海道新幹線ダイヤ改正について改めて整理します。

まず、午後6時以降に東京を発車する「ひかり」が静岡と浜松で、これまでよりそれぞれ1本ずつ多く停車するようになります。

これまで、静岡に停車する「ひかり」は、東京を午後6時3分に出たとは1時間後の7時3分でしたが、新たに午後6時33分発が利用できるようになりました。また、浜松に停車する「ひかり」も、これまで東京を午後7時3分に出たあとは1時間9分後の8時12分発でしたが、新たに東京、午後7時30分発も停車するようになりました。

それぞれ、これまでよりもだいぶ早い間隔で次の列車が来るので、利便性はかなり向上しそうです。

さらに、午後9時台に東京を出発する「ひかり」は、24分早い出発となります。これまで、前の列車から1時間18分も待たなければなりませんでしたが、より短い間隔で次の列車に乗ることができ、少しでも早く帰宅したい人にとってはうれしい変更となります。

朝の通勤時間帯の「こだま」も利便性が増しました。

上りは浜松・掛川から東京へ向かう列車が1本増えました。下りは、静岡から新大阪へ向かう始発が5分早まり、名古屋で「のぞみ」に乗り換えれば、新大阪に午前8時前には到着できるようになりました。

さらに、三島・新富士から新大阪に向かう「こだま」が1本増え、始発時刻がこれまでより約40分早くなり、これまでよりも早く名古屋や関西に到着できたっぷりと滞在を楽しむことができます。

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