愛媛の日本一といえばかんきつですが、他にもキウイフルーツや裸麦など色々あります。
それでは、愛媛の県庁所在地“松山市”の日本一をご存じでしょうか?
松山市の日本一、それはアボカド、健康志向の高まりで国内でも人気が急上昇しています。
松山市では温暖な気候が栽培に適しているとして、全国に先駆け15年ほど前から産地づくりを進めていて、現在およそ200人が取り組んでいます。栽培面積14.6ヘクタールは堂々の日本一だそう!
市は産地づくりの一環で毎年、苗木を配布していて今年はおよそ1600本を70人余りに提供予定です。
18日は農業指導センターの職員が興居島の生産者6人に配りました。
(生産者)
「ミカンの木を全部伐採したので、廃園にするよりは。アボカドはクスノキ科ですごく大きくなるから、廃園防止のため」
松山市の興居島には、松山でも指折りの生産者がいると聞き、訪ねました。
西原順一郎さん(61)は、自身で品種改良したオリジナルも含め、およそ10種類、600本のアボカドを栽培しているといいます。
(西原順一郎さん)
「昨季と比べたら収穫量は少ない。やっぱり寒波の影響が大きいと思う。品種によっては多いものもある」
現在、ネット販売を中心に全国の消費者にアボカドを届けている西原さん、今後さらにファンを増やしたいと意気込みます。
(西原順一郎さん)
「創意工夫しながら、本当の意味でのおいしいアボカドを僕が、普段食べてみて感動するようなアボカドを消費者に届けられたら」
実は国内で流通するアボカドの99%以上は、メキシコなど輸入ものだといいますが、松山市の地道な取り組みも実を結んで、国産がおなじみになる時が訪れるかもしれません。
2021年の農林水産省の統計によりますと、県内では松山市のほか愛南町などでもアボカドを栽培していて、面積は堂々の日本一ですが、収穫量は和歌山に次ぐ2位なんです。
かんきつに続いてアボカドも和歌山がライバルなんですね。
積極的な産地づくりで松山市など愛媛のアボカドも、名実ともに1位になってほしいです。