警察庁、加害者全員への連絡徹底 ストーカー対策強化、近況把握

 ストーカー対策を強化するため、警察庁は18日、ストーカー規制法に基づく禁止命令を受けた加害者全員に連絡を取って近況を把握するとともに、精神的治療の有効性などの紹介を徹底するよう、全国の警察に通達を出した。従来は各都道府県警が連絡するかどうかを個別に判断していた。

 2023年1月、福岡市で女性が禁止命令を受けていた元交際相手に刺殺された事件が発生。警察庁は命令後の対応を強化するため、同8月から今年1月まで、10都道府県警で、加害者全員への連絡を試行していた。現場から、近況把握に活用できるなどストーカー対策として有効だとの意見が寄せられたため、全国に運用を拡大する。

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