河井夫妻の大規模買収事件 被買収側の広島市議が控訴審でも無罪主張 広島高裁 

河井夫妻の大規模買収事件をめぐる被買収側の裁判で、広島市議会議員の三宅正明被告の控訴審初公判が18日、広島高裁で開かれました。

広島市議会議員の三宅正明被告は、2019年の参議院選挙を巡り、河井案里氏を当選させる目的と知りながら、夫の河井克行元法務大臣から現金合わせて50万円を受け取ったとして、一審の広島地裁で、罰金30万円と、追徴金50万円の判決を言い渡されました。

三宅被告は、判決を不服として控訴していました。18日の控訴審初公判で三宅被告は改めて無罪を主張し、検察側は控訴の棄却を求めました。

また、弁護側は、違法な司法取引を検察が行ったなどとする証拠を提出しましたが、裁判所は「必要がない」として認めず、裁判は結審しました。判決は6月12日に言い渡されます。

一方、裁判の後、弁護側は証拠が採用されなかったことから検察側だけの意見を聞いて裁判を進めるのは遺憾だとして、近く裁判官3人をこの裁判から外すよう申し立てをする意向を示しました。

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