万能戦士ウェンバンヤマがNBA史上4人目の快挙!ブロック数でスパーズの先輩ダンカン超えも<DUNKSHOOT>

2023年のドラフト1位でサンアントニオ・スパーズに入団し、初年度からエースを務めているヴィクター・ウェンバンヤマがふたつの偉業を成し遂げた。

現地時間3月17日(日本時間18日、日付は以下同)、スパーズはホームのフロストバンク・センターでブルックリン・ネッツと対戦。リードチェンジ14回、同点11回の熱戦となるなか、ウェンバンヤマが33得点、デビン・ヴァッセルが25得点、ケルドン・ジョンソンが24得点、トレ・ジョーンズが11得点、シェディ・オスマンが10得点をあげ、オーバータイムの末に122-115で勝利を収めた。

この試合、ウェンバンヤマは両軍最多の33得点に加え、15リバウンド、7アシスト、7ブロックと大暴れ。第3クォーター序盤にニック・クラクストンのショットを2本連続で阻止すると、1点ビハインドの延長残り2分にはドリアン・フィニー・スミスのダンクをブロック、残り38秒には逆転のアリウープと、まさに八面六臂の働きだった。

『ESPN』によると1973-74シーズン以降、1試合で30得点、15リバウンド、7アシスト、7ブロック以上を奪ったのは、カリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか/3回)、チャールズ・バークレー(元フェニックス・サンズほか)、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)の3人しか達成していない記録だという。
また、7ブロックをマークしたことで今季通算を207とし、1997-98シーズンにスパーズの先輩ティム・ダンカンが残した206本を上回り、新人の歴代ブロック数で歴代9位に浮上した。

今年1月に20歳になったばかりの“フランスの至宝”は、身長224㎝、ウイングスパン240㎝という規格外の体格を活かして1年目からブロックを量産。1試合5本以上は19回を数え、2月12日のトロント・ラプターズ戦では今季リーグ最多の10ブロック、平均3.45本は2位のウォーカー・ケスラー(ユタ・ジャズ/2.60本)に大差をつけて堂々のリーグ1位で、史上最年少でのタイトル王はほぼ確実だ。

なお、ルーキーの歴代ブロック数は以下の通り。シーズン残り14試合で若きブロッカーはどこまで数字を伸ばせるか。

■ルーキーのブロック数ランキングTOP10 (※チーム名は略称。本数の右の数字は平均)
1位:マヌート・ボル(ブレッツ/現ウィザーズ)397本/4.96
2位:デイビッド・ロビンソン(スパーズ)319本/3.89
3位:シャキール・オニール(マジック)286本/3.53
4位:マーク・イートン(ジャズ)275本/3.40
5位:アロンゾ・モーニング(ホーネッツ)271本/3.47
6位:アキーム・オラジュワン(ロケッツ)220本/2.68
7位:トゥリー・ロリンズ(ホークス)218本/2.73
8位:ディケンベ・ムトンボ(ナゲッツ)210本/2.96
9位:ヴィクター・ウェンバンヤマ(スパーズ)207本/3.45
10位:ティム・ダンカン(スパーズ)206本/2.51

構成●ダンクシュート編集部

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