シニア犬の散歩・遊び方の注意点 愛犬がシニア期になったら早めに見直したいこと

一般的に、犬は7才からシニア期に入り、見た目や行動にさまざまな変化が見られるようになります。そのため、お世話のなかには変わっていく愛犬に合わせて、早めに見直したほうがよいものも。

そこで今回は、シニア期に入ったら見直したい「散歩・遊び方」について、犬の訪問ケア「ドックケア スマイル」主宰の清水佐知子先生に教えていただきました。

嗅覚を使った遊びを取り入れよう

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

嗅覚は犬にとって大事な感覚機能です。また、ニオイをかぐことは脳にとってもよい刺激になります。

ただし、使わない機能は衰えやすいため、小・中型犬は7才、大型犬は6才くらいになったら、おやつ探しゲームなどニオイをかぎながら楽しむ遊びを取り入れましょう。たとえば、部屋の中におやつを隠して探させたり、市販のノーズワークトイで遊ばせたりするとよいですね。

なお、上手に遊べたらほめることも忘れずに。自信がつき、メンタル面での若さキープにつながります。

散歩前にストレッチをしよう

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬は年を重ねると、“伸び”の姿勢をとるのが難しくなることがあり、体が凝り固まりやすくなります。愛犬に歩き方が遅い、伸びをしないなどの変化が見られたら、散歩前のストレッチを取り入れてみましょう。

ストレッチをするときは、愛犬を飼い主さんのひざの上に抱き、前足のひじや後ろ足のひざをそっと押すようなイメージで伸ばしてあげます。後ろ足のストレッチの場合は、あおむけにした愛犬のひざを軽く押し出すイメージで、後ろ足全体をやさしく伸ばしてあげてください。ただし、循環器や呼吸器に疾患がある場合は、あおむけにするのは避けましょう。

※足腰などに疾患がある場合は、獣医師に相談してから行うようにしてください。

シニア犬に合ったお世話に切り替えよう

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

シニア期前後の犬たちは、確実に老いのサインを出しています。

愛犬の変化に気づいたらできるだけ早くお世話を見直しましょう。

お話を伺った先生/清水佐知子先生(犬の訪問ケア「ドックケア スマイル」主宰)
参考/「いぬのきもち」2023年5月号『老いのサインに気づいたときが見直しどき 先手を打つ! シニア犬のお世話術』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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