強盗殺人の被害者の会社口座から350万円引き出す、窃盗疑いで2人を追送検 琵琶湖遺体

滋賀県警近江八幡署

 滋賀県近江八幡市の琵琶湖岸で愛知県あま市の不動産業丹羽正美さん=当時(55)=の遺体が見つかった事件で、強盗殺人などの疑いで逮捕された同県豊川市の会社員加藤徹容疑者(45)と同県北名古屋市の風俗店店員市橋由衣容疑者(27)について、滋賀県警捜査本部(近江八幡署)が、丹羽さんの会社の口座から現金350万円を引き出したとして窃盗容疑で追送検していたことが18日、分かった。

 追送検容疑は1月15日~2月6日、丹羽さんの会社名義のキャッシュカードを使い、会社の口座から複数回にわたり計350万円を引き出して盗んだ疑い。

 両容疑者は2月6日、同じ口座から50万円を引き出したとして窃盗容疑で逮捕された。同27日には、丹羽さん宅に侵入し、丹羽さんの首をコード様の物で絞めて殺害してカード3枚などを奪い、近江八幡市牧町の琵琶湖に遺体を遺棄したとして強盗殺人や死体遺棄などの疑いで再逮捕された。

 捜査本部によると、市橋容疑者はホストクラブの遊興費を得るために複数の知人から借金をしていたといい、事件の動機になった可能性があるとみている。

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