監視継続と風化防止、国に要望 サリン事件遺族ら、後継団体巡り

小泉法相(中央)に要望書を手渡す地下鉄サリン事件被害者の会代表世話人の高橋シズヱさん(左)=18日午後、法務省

 1995年に起きたオウム真理教による地下鉄サリン事件の遺族らが18日、後継団体「アレフ」の監視継続などを求める要望書を小泉龍司法相に手渡した。被害弁償が進まない一方で、アレフが国に報告する資産が減少しており「資産隠し」だと訴えた。来年で発生30年となり、風化防止の取り組みも必要だとした。

 地下鉄サリン事件被害者の会代表世話人の高橋シズヱさん(77)は終了後、東京都内で記者会見し「リアルタイムで事件を知らない世代が増えている。国が資料を集め、アーカイブをつくってほしい」と求めた。

© 一般社団法人共同通信社