広島市でがけ崩れ 予兆も・・・1分前に写真を撮影した男性は

18日昼ごろ、広島市南区で大規模な崖崩れが発生しました。

ケガ人などはいませんでしたが、取材を進めると、1週間前に「前兆」があったことが分かりました。

■付近住民

「そこ。迫力あったよ、本当真っ白い(土煙)がブワーっと」

広島市南区丹那町で、白昼に起きた崖崩れ…。幅およそ10メートルにわたり、大きいもので直径60センチ以上ある岩が崩れ落ちました。

消防に通報したのは、崖のすぐそばに住む益田さんでした。

■益田さん

「音がして2階のベランダに上がったらボサーっと落ちたんですよ。これが11時55分だね。これ崩れる前なんよ」

益田さんが午前11時55分に撮影した写真です。崖の中ほどに、いままではなかった大きな穴が開いていました。

■益田さん

「穴があるでしょ。石がポコッと取れてる。その後にこうなった。」

崩落が起きたのは、その1分後…。

崖の下には駐車場があり、この時、知り合いの男性が車で昼寝していました。

■男性

「いつもそこで夜勤明けで寝ていた」

■益田さん

「それ見たから、今度落ちてきたら危ないと思って知らせにきた。」

■男性

「まさかこんなになるとは思わなかった」

そして新たな事実も。

1週間前、同じ場所で、小規模な土砂崩れが起きていました。

さらに、この周辺では、2018年の「西日本豪雨」で土砂崩れが発生。

土地の所有者が崖の下に溝を掘って、岩が住宅を直撃しないようにしていたほか、家の前にフェンスを設置するなどしていました。

消防は、崩落によるケガ人や住宅への被害は確認していないとしています。

【2024年3月18日放送】

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