わずか477票差 再選も厳しい評価…臥雲義尚氏「実績、手腕、十分でないと…あと4年やれ、やる責任があるという民意」松本市長選

臥雲義尚氏

大接戦となった長野県の松本市長選挙です。次点と477票差での当選となった現職の臥雲義尚さんは、一夜明け、「共感と納得を得て進める」と抱負を語りました。

17日行われた松本市長選挙。現職の臥雲義尚さんが3万4000票余りを得て当選を果たしましたが、次点の新人・菱山晋一さんとはわずか477票差でした。

投票率は44.67%で過去最低を更新。得票率も39.5%にとどまり、再選したとはいえ、現市政への厳しい評価を裏付ける結果となりました。

18日朝、松本市内の事務所で取材に応じ、次のように述べました。

松本市長に再選・臥雲義尚氏:
「私の実績、手腕について十分でないという評価をいただいたと。あと4年やれという、やる責任があるという民意だと思います」

選挙戦で大きな争点となったのが、松本パルコの後利用です。市が年間賃料3億円で20年間借り、図書館などを整備するという臥雲さんの方針に対し、菱山さんは真向から反対し、市民との議論が必要と訴えていました。

結果を受け、臥雲さんは「選挙前の説明が十分でなかった」として「共感と納得を得る」と強調しました。

松本市長に再選・臥雲義尚氏:
「どういう施設をつくることが皆さんの求められることなのか、できるだけ速やかに市民の声、要望を聞く。共感、納得を得て最終的な合意に進んでいきたい」

また、2人目以降の未満児の保育料無償化など子育て支援策の強化などにも取り組むとしました。

一方、敗れた菱山さんは、「自分の訴えに多くの人が賛同した」として、次の様に注文しました。

敗れた・菱山晋一氏:
「残念だという気持ちと同時に今回の選挙戦で訴えてきたことに対して多く市民が賛意を示していただいた。このことを当選した臥雲さんには重く受け止めていただきたい。市民の声を聞いていただきたい」

2期目の任期は3月28日から。どのように「共感と納得」を得ていくのか、手腕が問われます。

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