青銅鏡などが出土した 富雄丸山古墳 現地で一般公開

新たに青銅製の鏡などが確認された奈良市にある国内最大の円墳・富雄丸山古墳で16日から2日間、一般公開が行われ、歴史ファンなど大勢の人が訪れました。

ユーチューバーをはじめ、多くの人の注目を集めた富雄丸山古墳の一般公開、初日の16日は、発掘調査の成果をニュースなどで知った県内外の歴史ファンらが列を作りました。

訪れた人は―

「静岡からです。」

「信州の諏訪からです。ちょっとドキドキします。」

4世紀後半に造られたとされる富雄丸山古墳からは、昨年度の発掘調査でこれまでに出土例のない古代東アジア最大の「蛇行剣」などが見つかり話題を集めました。

去年12月に再開された発掘調査では木製の棺の構造などが明らかになりました。被葬者の頭部があったと思われる場所を中心に水銀朱が検出された他、青銅製の鏡が良好な状態で3枚出土し、1枚は縁の形から三角縁神獣鏡の可能性があるということです。一般公開では鏡などを出土した状態のまま見ることができ、訪れた人は、夢中で写真に収めるなどしていました。

訪れた人は―

「細長いお風呂みたいな感じで面白かったです」

「やはりロマンですね」

「これまでの固定観念を覆すような発見だと思いますので非常に興味深いです」

「間近で実物を見てためになりました」

「近所にこんな有名なのが出ると思っていなかったので、ちょっとびっくりしたから見に来ました」

「本物見たよって(自慢します)」

「4世紀は文字資料が無いので空白の4世紀といわれていますが、富雄丸山古墳は出土品から読み解くことによって空白の4世紀を読み解くことができると私は思います」

奈良市によりますと一般公開された16日と17日で、およそ4500人が訪れ、古墳の被葬者の謎についてそれぞれ思いを巡らせていました。

3月30日(土)から4月7日(日)まで、県立橿原考古学研究所附属博物館で昨年度、出土した「蛇行剣」の特別公開が行われるということです。

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