3月25日から始まる薬師寺の花会式で金堂を飾る造花を僧侶らが受け取る「お花取り」が行われました。
薬師寺の伝統行事修二会は10種類の造花が本尊に供えられることから「花会式」と言われています。
造花は奈良市内の2つの家で作られており、きょうは、その一つの増田家へ僧侶ら7人が完成した花を受け取りにいきました。僧侶らは、竹に吊るすなどした花を担ぎ、寺の周辺を練り歩き、境内へ持ち帰りました。増田家では、桜・桃・カキツバタ、百合の4種類を製作しており、およそ1年間かけて合計720本を作りました。
インタビュー
増田茂世さん
「無事天気の良い日に納めることができてホッとしているんですけど、やっぱり家の中が逆に花がなくなってしまうので、嫁に出したようなさみしい感じはあります」
増田夏海さん
「お寺の方も大事にしてくださっている仕事だと思っているので、今後も続けていきたいんですけど、結構むずかしいことなので、頑張って勉強していこうと思っています」
ことしは、もう一軒の橋本家で作られたものを合わせて1696本の造花が薬師寺金堂にある国宝の薬師三尊像のまわりを彩ります。