篠塚建次郎さん死去、75歳 ダカールラリー日本人初V

1998年1月、ダカール・ラリーのスタート前に長男の建太君と写真に納まる篠塚建次郎さん。隣にあるのが運転する三菱パジェロ(ロイター=共同)

 世界一過酷といわれる自動車耐久レースのダカール・ラリーで1997年に日本人初の総合優勝を果たした篠塚建次郎(しのづか・けんじろう)さんが18日午前、膵臓がんのため長野県諏訪市の病院で死去した。75歳だった。東京都出身。葬儀・告別式は家族葬で行い、お別れの会を後日に開く。

 71年に三菱自動車に入社し、社員ドライバーとして活躍。同年から全日本ラリー選手権シリーズで総合2連覇し、ダカール・ラリーには86年にパジェロで初出場した。91年には世界ラリー選手権シリーズのアイボリーコースト・ラリーで日本人初優勝し、翌年に2連覇を達成。2014年にはソーラーカーで当時の世界最速を記録した。

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