新幹線で「窓側指定席」を予約したのに、「通路側」の人が「真ん中」の肘掛けを使っていました。この場合、「指定席代」を一部でも請求できるでしょうか…?

新幹線の肘掛けを使う際のルールとは

新幹線の座席における、肘掛けを使用するルールとしては、基本的に窓側の人が使えると決められています。その理由は、新幹線の座席では窓側の席が「上座」とされているからです。

座席は、場所によって2人席だけでなく、3人席がありますが、3人席の場合も一番窓側の席が上座となり、通路側の席になるにつれて下座となります。右手に窓がある座席の場合は、上座の人が左側にある肘掛けを使い、左手に窓がある座席の場合は、窓際の人が右側にある肘掛けを使うことが可能です。上座である窓側の指定席を予約すれば、左右両方の肘掛けを使えます。

本記事のタイトルにあるように、通路側の人が真ん中の肘掛けを使っている場合は、肘掛けの使用ルールに反していると見なせるでしょう。

しかし、このルールはあくまでも座席を使用する際のマナーの1つであるため、通路側の人がルールを無視して真ん中の肘掛けを使っていた場合でも、窓側座席の指定席代を一部支払ってもらうことは難しいでしょう。肘掛けを使われていた場合は、一言声をかけて使用をやめてもらうのも1つの方法ですが、言いにくくてそのままにする人も多くいるでしょう。

新幹線の座席はどこがよいのか

新幹線の座席を選ぶ際、窓側と通路側、どちらがよいのかいつも迷う人もいるでしょう。どちら側の席がよいかは、個人の好みによって分かれます。窓側の席は、車窓からの景色を楽しめるのが魅力です。景色を眺めながら過ごしたい人に適しているでしょう。

また、壁にもたれかかりたい人も窓側がよいです。新幹線によっては、コンセントが窓側の座席の近くにしかついていない場合もあるため、仕事でパソコンを使う人は窓側が快適に過ごしやすいでしょう。一方、トイレなどで席を離れる場合は、通路側の人に断らなくてはいけないこともあるため、注意が必要です。

通路側の席は、席を立って移動しやすいため、頻繁にトイレに行く場合などは通路側が便利でしょう。また、荷物棚に荷物を入れやすい点や、巡回している車掌さんに声をかけやすい点なども通路側のメリットです。

ただし、左側の肘掛けは使えない点や、すぐ横を人が頻繁に行き来する可能性が高いため、人によっては落ち着けない場合がある点などが注意点といえるでしょう。窓側か通路側のどちらが過ごしやすいかは人によって異なるため、両方のメリット・デメリットを把握して、自分にとってより快適な席を選ぶことが大切です。

新幹線の真ん中の肘掛けは窓側の人が使える

新幹線の座席は、窓側が上座というマナーがあります。そのため、2人掛け座席の場合は、窓側に座っている人が真ん中の肘掛けを使う権利を得られるでしょう。窓側に座れば、左右両方の肘掛けを使うことが可能です。

しかし、これらはあくまでもマナーの問題であり、支払った座席料の一部を負担してもらうことは難しいでしょう。そのため、基本的なことですが、「肘掛けを使わせていただけませんか」とコミュニケーションをとるのがよいでしょう。

ただし、上座に座っているからといって偉いわけではないため、傍若無人な態度を取ることは控えましょう。お互いが気持ちよく過ごせるように配慮しながら、客席を利用することが大切です。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

© 株式会社ブレイク・フィールド社