「ヒロシマの願いは反映されるのか…」来年度始まるパールハーバーと平和公園の交流事業に関して 市民団体が透明性確保を申し入れ

広島市が、来年度進めようとしている、平和公園とハワイの「パールハーバー国立記念公園」に関する交流事業について、市民団体が18 日、内容や人選など、透明性をもって進めるよう、申し入れしました。

広島市の国際化推進課に申し入れしたのは、佐久間被団協の平和学習講師団です。

広島市は、1959年に姉妹都市提携を結んだハワイ州のホノルル市とは別に、去年6月、平和公園と、パールハーバー国立記念公園との姉妹公園協定を締結し、来年度、交流事業をスタートさせる方針です。

パールハーバーには、アメリカ軍の基地がありますが、広島市は、姉妹公園協定の対象は、アリゾナ記念館など5施設に限定し、軍の施設は含めないとしています。

講師団は、両公園のもつ「平和」の意味は、全く異なるものだとして、広島市に対して、来年度始める交流の内容を広く市民に提起すべき、としています。

佐久間被団協 平和学習講師団 温品美和子さん
「ヒロシマの思い、願いというものが、きちんと交流の中に含まれるものにしないと、わざわざホノルル対広島市の姉妹都市提携と別に、この協定を結んだ意味はないのではないかと私たちは思います」

広島市は、現時点では、交流の詳細は決まっていないとしています。

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