「思っている以上にベルトはキツく締める」3人の子どもを育てている記者も知らなかった“チャイルドシートの常識”

6歳未満の子どもを車に乗せる時には取り付けが義務となっているチャイルドシートですが、実に半数が正しく使えていないことがデータで明らかになっています。一番下の5歳の子をチャイルドシートに乗せている記者も、これまでの使い方が十分ではなかったと見直すことになりました。

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チャイルドシートの正しい使い方を普及しているJAFを訪ねました。

<JAF静岡支部 永谷和俊さん>
「新基準のチャイルドシートになっています。こちらはR44といいまして、旧基準のタイプのシートになっています」

現在、販売されているのは、より安全性の高い新基準のタイプが主流ですが、新旧どちらを使うにしても正しく着用することが大切です。チャイルドシートを正しく使っていないと大きな事故につながる可能性があります。

【ポイント1・座席にしっかり固定】
事故を防ぐための最初のポイントは、チャイルドシートを座席にしっかり固定することです。

<JAF静岡支部 永谷和俊さん>
「一見して(座席に)しっかり取り付けられているように見えますけども、体重を乗せた時に、これだけ緩むんですね。大きな衝撃が加わった時に、この緩みがチャイルドシートの大きな移動量に変わってしまいますので、ここをしっかり締め付ける」

<伊豆田有希記者>
「確かに。すごく固定されてますね」

【ポイント2 “思っている以上”にベルトはキツく】
ベルトは思っている以上にキツく締める必要があります。締め方が緩いと、子どもの体は衝撃で投げ出されてしまいます。

<JAF静岡支部 永谷和俊さん>
「腰ベルトに緩みがないようしっかり手繰り寄せて。お子さんの胸の所に手を当てて、手が少し締められるくらい」

子どもが苦しいかな?と思い、緩くしてしまいがちですが、大人の手が入る程度のゆとりがあれば大丈夫だそうです。

【ポイント3 シートの向きによって肩ベルトの高さを変える】
子どもの成長に合わせて、チャイルドシートの向きは後ろ向きから前向きに変わります。後ろ向きの時は、肩ベルトは子どもの肩の高さと同じか、肩より低めです。

<JAF静岡支部 永谷和俊さん>
「肩の位置よりも高くなってしまいますと、もし衝突した時に、ベルトから外れて飛び出してしまう。もしくは移動量が大きくなって衝撃がより大きくなってしまう。そういうことを踏まえて、しっかり包み込むような状況にしていただきたい」

前向きに取り付ける時は、肩ベルトは子どもの肩と同じか、やや上の高さにします。

<伊豆田有希記者>
「子どもが大きくなるとこのようなジュニアシートに移行する家庭もあります。車のシートベルトは身長140cm以上の体に合うよう作られているので、6歳を超えても身長が140cmに満たない場合は、ジュニアシートを使うことも必要です」

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