市立野村病院、25年度以降に無床診療所化 西予市長が方針「苦渋の決断」  看護師不足など理由

西予市が無床診療所化の方針を固めた野村病院=1月下旬、同市野村町野村

 愛媛県西予市の管家一夫市長は18日、機能縮小を検討中の市立野村病院(同市野村町野村)について、看護師不足などを理由に無床診療所とする考えを3月定例市議会の行政報告で示した。市医療対策室によると、無床診療所化は2025年度以降の見通し。管家市長は市内の2次救急体制維持のための「苦渋の決断だった」とし、理解を求めた。

 野村・城川地域の住民に向けては「多大な不安を感じさせることになる」としながら「2次救急を受けられ、入院できる機能を市民病院に充実させ、退院後の通院治療を野村病院で受けられる体制を構築する」と約束。3月末に指定管理者の選定委員会を設置し、指定管理者の選定を進めるスケジュールも説明した。

© 株式会社愛媛新聞社