共栄青果(青森)が自己破産申請へ

 信用調査会社・帝国データバンク青森支店によると、青森市の野菜・果実卸「共栄青果」(資本金2千万円、北山敏彦代表、従業員約30人)が18日までに営業を停止し、自己破産申請の準備に入った。代理人は石岡隆司弁護士(同市)ほか1人。負債額は調査中で、約5億円とみられている。

 事業停止は16日付。同支店によると、共栄青果は1972年10月設立。主力商品は野菜全般で、リンゴ、モモ、サクランボなど果実も取り扱う。スーパーマーケットなど得意先は多岐にわたり、同市の中央卸売市場でもトップクラスの規模だった。

 年売上高は30億円を超えていたが、近年は野菜類のほか、リンゴなどの価格変動を受けて業績が悪化。金融機関からの借入金などで資金繰りをしのいできたが、収益環境に改善の兆しが見られず、事業継続を断念した。

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