【香港】12~2月の失業率2.9%、5期連続横ばい[経済]

香港政府統計処が18日発表した2023年12月~24年2月の失業率(速報値、季節調整済み)は2.9%で、5期連続の横ばいとなった。

業種別では、主要8業種のうち「製造」の失業率が改善し、前期から0.4ポイント低下の2.9%だった。悪化したのは「貿易・卸売り」(3.1%)と「金融・保険・不動産・専門サービス・ビジネスサービス」(2.5%)の2業種で、それぞれ前期を0.2ポイント上回った。

「建築」(3.9%)、「小売り・宿泊・飲食サービス」(3.4%)、「運輸・倉庫・郵政・宅配サービス・情報・通信」(2.6%)、「公共行政・社会・個人サービス」(1.2%)の4業種は横ばい。「その他業種」はサンプルの誤差が大きかったとして3期連続で数値が公表されなかった。

年齢別では最も厳しい雇用状況にある「15~19歳」が3.0ポイント改善し、7.2%まで下がった。「30~39歳」は0.1ポイント低下の1.9%だった。

「20~29歳」(5.6%)と「40~49歳」(2.1%)は横ばい。「50~59歳」(2.8%)、「60歳以上」(2.0%)は前期をそれぞれ0.1ポイント上回った。

12~2月の失業者数は前期から300人減って10万2,300人。就業者数は2,300人減の369万4,700人で、労働力人口は2,700人減の379万7,000人だった。

就業時間が基準に満たない不完全就業者(パートタイムなど)が労働力人口に占める比率を示す不完全就業率は1.0%。7期連続の横ばいとなった。

政府労働・福祉局の孫玉カン(クリス・スン、カン=くさかんむりに函)局長は「地場経済の持続的な成長に伴い、短期的には労働市場の逼迫(ひっぱく)は続くだろう」との見通しを示した。

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