旧庁舎跡地にたいらや進出決定 壬生の新たな商業拠点に 来年5月のオープン目指す

旧庁舎跡地に進出が決まった「たいらや」(手前)のパース図

 小菅一弥(こすげかずや)壬生町長は18日、定例町議会で栃木県壬生町通町の旧庁舎跡地(約8400平方メートル)の再開発で、民間事業者に貸し出す「民間活力導入エリア」に食品スーパー「たいらや」を運営するエコス(東京都昭島市)が進出することを明らかにした。旧庁舎跡地は2025年度内の完成に向けて新たな「まちなか創生拠点」として整備を進めており、たいらやの進出で街中心部に新たな交流・商業拠点が生まれる。

 旧庁舎跡地の再開発は、町が22年度に基本計画を策定し、既存のひばり館を中心とした「公共機能エリア」と、民間事業者に貸し出す「民間活力導入エリア」に分け整備を進めていた。公共機能エリアには壬生甲の町町民活動支援センター「みぶりん」が移り、1階には町民が利用できるコミュニティーカフェと、起業などを支援するチャレンジショップを開設する。

 町はこれまで民間活力導入エリア(約5500平方メートル)の事業者を募集。1月中旬までに応募が2件あり、事業選定のためのプレゼンテーション審査を行った結果、たいらやに決定した。

 同店は売り場面積は約1600平方メートル、駐車場は73台分を予定。町は4月にエコス側と基本協定を結ぶ方針。開店は来年5月を目指している。定例議会で小菅町長は「壬生城があった町中心部は歴史民俗資料館や図書館などの文化拠点。商業施設とコミュニティー施設も含めにぎわいの拠点となることを期待したい」と説明した。

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