〈富山新聞文化センター〉学びの楽しさあふれ カルチャー祭り最終日

研さんの成果を示した力作を眺める来場者

  ●おわら、茶道、ダンス

 富山新聞文化センターの受講生による発表会「カルチャー祭り2024」(同センター、富山新聞社主催)は17日、高岡市の県高岡文化ホール、富山新聞高岡会館の各会場で最終日を迎えた。舞台発表や作品展示で受講生が学びの楽しさあふれる成果を披露し、大勢の観客を魅了した。

 県高岡文化ホールでは、56講座の332人がバレエやフラメンコ、ギターの弾き語りなど、多彩なステージを繰り広げた。

 「おわら踊り」を学ぶ富山、石川の受講生15人は、哀愁漂う越中おわら節の音色に合わせ、「豊年踊り」や「四季踊り」をしっとりと舞った。金沢市の古賀勝子さんは「練習を重ねて、本番がうまくいってよかった」とほっとした様子だった。

 特別ゲストには、昨年秋から高岡本部でダンススクールがスタートした縁で、バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)富山グラウジーズの専属ダンスチームG.O.Wが出演。小中学生中心の「Team G.O.W」と中高生の「G.O.W Elite(エリート)」の計35人が、バレンタインデーとホワイトデーを意識した特別パフォーマンスを演じた。

 リーダーのMOMIJIさんは、幅広い世代にリーグを知ってもらう機会になったとし、「試合にも訪れてもらい、ファンの交流の輪を広げたい」と話した。

 高岡本部のダンススクールに通う射水市の堀川心愛ちゃん(6)は「楽しい気持ちになった。自分もあんなふうに踊れるようになりたい」と笑顔を見せた。

 茶道裏千家の茶会も開かれ、井上宗朋名誉師範が席主を務め、サンゴミズキやヤツデハナガサといった季節の草花など春のしつらえでもてなした。一服した高岡市の新木宏信さん(40)は「慌ただしい世の中で、無になる時間の大切さを感じた」と述べた。1~3階は雨晴海岸を捉えた写真や高岡古城公園を描いた水墨画、繊細な切り絵、生け花が並んだ。

春らしいしつらえで来場者をもてなす茶道裏千家の受講生
迫力あるステージで会場を盛り上げる富山グラウジーズ専属ダンスチームG.O.Wメンバー

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