大津市の予算案にミス4カ所、3段階チェック体制も「皆が人ごとと捉えた」 議案を訂正

緊急で開かれた大津市議会本会議で頭を下げる佐藤市長(下)=市役所

 大津市議会2月通常会議で審議中の2024年度一般会計当初予算案に複数のミスがあり、18日、議案の訂正に承認を求めるための本会議が開かれた。佐藤健司市長は「ご迷惑をおかけし深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 予算案のミスは計4カ所あった。債務負担行為について記した項目で、地域子育て支援事業費の債務負担行為の期間「令和7年度まで」が「令和10年度まで」となっていた▽道路新設改良事業費の債務負担行為の限度額「60000千円」が「100000千円」となっていた▽地方債の利率の説明文に「あああああ」と不要な文字が入っていた-など。一般会計と卸売市場事業特別会計、病院事業債管理特別会計の各説明書にも計11カ所のミスがあった。

 市議会会議条例は、議題となっている議案を訂正する場合は議会の承認を得なければならないと規定している。市財政課によると、同課の担当者や各事業の所管課など3段階でチェックする体制だったが、「皆が人ごとと捉え、重要性の認識が低かった」(谷口昌史課長)という。再発防止に向け、課内の担当者を増員し、声を出して読み合わせて確認するなどチェック体制強化を図るとしている。

 訂正請求は全会一致で承認された。議会局によると、審議の遅れはないという。

© 株式会社京都新聞社