Aぇ! groupは何度でも立ち上がり強くなる 舞台裏映像から見える協力して進む姿

3月16日、Aぇ! groupが5月15日に念願のCDデビューをすることが発表された。これは京セラドームにて行われたファンミーティング『Aぇ! group Aッ倒的ファン大感謝祭 in 京セラドーム大阪 ~みんなホンマにありがとう~』でのことで、デビューの喜びを分かち合った。

この発表の直前にあたる今月12日には、YouTubeのジュニアCHANNELにて「Aぇ! group【㊗結成5周年…涙の舞台裏全部見せます】横山裕も緊急出演」が公開されていた。グループの結成日である2月18日に有料配信された舞台『僕らAぇ! groupって言いますねん』の裏側を撮影したものだ。この作品の初演は2019年、結成してまもない頃に上演されたもので、彼らの名刺と言えるような魅力が詰まった作品。そんな同作を結成日に再演するにあたり、舞台裏ではメンバー同士で支え合う様子が見られた。

まずはスタジオでのリハーサルの風景から。開始30分前から集まって筋トレで体を温めたり台本を確認したりとそれぞれリラックスして過ごしている中で、小島健が佐野晶哉にプロレス技をかけてじゃれ合うなど仲睦まじい素の姿が映されている。通しリハーサル時では、水を入れたはずのコップを逆さにしても零れないという佐野のマジックの際に水が零れてしまい草間の頭に水をかけてしまうというハプニングなども映されており、本番までに試行錯誤した様子が伝わってくる。

全体が完成したリハーサルの最後には今作の演出を務めるSUPER EIGHTの横山裕が「形になってよかったわ、ちょっとホッとしました。めちゃくちゃかわいい後輩。今回も成功させたいね」と言葉を残し、そこには結成当時から見守ってきた先輩と後輩の温かい関係性も。リハーサルを振り返って末澤誠也は「5年経ってるから台詞入るのが早かった。関係性ができたからこそのセリフの入りやすさがあった」、小島健は「同じようなセリフでも言いやすくなってたりするしね」と話し、5年前から成長した自身の変化をしみじみと語った。

そして迎えた2月18日当日。バンドのサウンドチェックでは、この公演でベースを初披露する草間リチャード敬太が「大変ですよ。弦楽器初めてです、ド緊張」と不安や緊張を漏らしていたが、ギターを担当している正門良規が「めちゃくちゃ上手いっすよ。流石のリズム感とセンス」と激励。体制変更前はベースとは全く異なるサックスを担当していた草間だが、才能を遺憾なく発揮し本番では緊張感のあるソロをも綺麗に披露してくれた。

小島については当日も緊張せず、彼らしくリラックスしている姿が多く映されていた。メンバーから尺が伸びる原因と言われていた、小島がメインとなるコーナーに対して「ゲネプロは早めにして、本番は延ばすよ~欲しがるよ~」と企んで意気込んだり、“本番5時間前の歌”として「本番ご時間前 だからすること特にない」と歌い末澤に「ゲネ一時間前やで、準備とかあるやろ」とツッコまれたりと、伸び伸びとした様子だった。スタッフに緊張するかと聞かれ、「これはせんすね。何でかって言ったらホンマにガチでクサいこと言うんですけど、Aぇやから」と答えたシーンでは、彼なりのグループへの安心感や愛情が感じられた。

張り切っていた小島がメインのコーナー本番では「ここで大爆笑で流れ変えてきます」と生き生きした様子も。小島の自由な暴走を止める4人もまた一興であり、前作の流れを汲みながらも5年前とは変化した姿を魅せる大切な配信となった。そして舞台裏動画からは、そんな作品をメンバー同士で切磋琢磨して支え合い創り出していたことが見えてきた。

ファンミーティング後の囲み取材で、CDデビューの決定をメンバーが知ったのは去年の夏ごろであると明かされていた。それから実際に発表するまで、彼らをめぐる環境は大きく変化した。それでも、グループのみならず個人でもさまざまな分野で活躍しながら、メンバー同士手を取り合い進んできたAぇ! groupだからこそ、異例のデビュー前の京セラドーム公演、そしてデビューを掴み取ることができたのだろう。そんな姿勢は今回公開された『僕らAぇ! groupって言いますねん』の裏側にもよく表れていた。デビューしてからもさまざまな困難が待ち受けているかもしれない。それでもこれまで何が起きても決して諦めなかった彼らなら何度でも立ち上がり、その度に強くなれるはずだ。Aぇ! groupにはいつだって愛情深いファン、心強い先輩や慕ってくれる後輩、そして共に戦ってきた仲間がついている。

(文=池田夏葉)

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