「結婚相手が激減する」と京大受験を諦め女子大に入学した女性 京大院卒の男性と結婚でき「学歴に不満はない」

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社会人として働くうえで、学歴は必要かどうか判断が分かれるところだ。学歴は「必要」と考える50代前半の女性(大阪府/建築・土木技術職/年収400万円)は、人間力については「学習能力だけで決まるものではない」と前置きした上で、

「知的労働の場においては、書かれた文章を素早く読み理解する力、さまざまな観点から検討し思考する力などで学校での学習訓練が役に立つと感じます」

と、学歴の必要性を説く。(文:林加奈)

「義務教育レベルで十分な勉強をしてこなかった人と話をしていて一から説明するのが面倒」

また、学歴が必要だと感じる場面は職場でもよくあるようで、

「そこそこの学歴があれば、仕事の指示を誤解して取り違えたりするリスクは激減するし国語的なコミュニケーションでの不具合も少ない」

その一方で、

「義務教育レベルで十分な勉強をしてこなかった人と話をしていると、言葉、特にカタカナ語を知らなくて一から説明することになるので面倒だと思うことがたびたびあります」

と書いている。確かに、MTGでカタカナ語を理解できない社員がいればコンセンサスを取ることができないだろう。

「自分より成績の低かった高校の同級生男子がマウンティングしてくるのがウザい」

女性は「奈良女子大学」を卒業したが、高校は「偏差値72」で公立でもトップクラスの高校を卒業しており、「就職ではこちら(高校)のほうが評価されている」。奈良女子大学への進学理由をこう説明する。

「大阪公立大学(理系)、京大(法)の二次で数学がなくなったため、学校からほんのり進められたが、結婚相手が激減すると思って奈良女子大学(文系後期)に滑り止めで合格」

今は進学先によって結婚相手が激減するようなことはないが、女性が進学した当時はそうした時代背景があったのだろう。女性はその後、京大の大学院卒の男性と結婚。しかし男性は大学受験では京大に落ちたことから、女性は「幸せな20代はもしも(自分が)京大に行っていたら得られなかった」とし、自身の学歴については「不満はない」と書く。しかし、頭を悩ませていることもある。

「実際のレベルより偏差値的にはかなり下の大学に行ったため、自分より成績の低かった高校の同級生男子がマウンティングしてくるのがウザい」

また、「国公立の医歯薬、国公立で偏差値60~65以上、早慶で中学以降に入った人」についても、「自分自身は並より上くらいの感覚だけど世間一般的にはかなり上に見てくる人がいるので地雷を踏まないよう注意している」と、学歴マウントに対する不満を漏らした。

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