佳子さま「結婚して皇室離脱」計画が大ピンチ…皇室典範改正の動きが急加速中

3月4日、「第55回なるほど展」をご覧になった佳子さま /(C)JMPA

「皇室典範改正への動きは20年近く滞っていました。しかしいま、国会でも重要な局面を迎えようとしているのです」

そう語るのは神道学者で皇室研究者の高森明勅さん。

懸念されてきた“皇統の危機”については、天皇陛下も今年2月の記者会見で言及されていた。

「現在、男性皇族の数が減り、高齢化が進んでいること、女性皇族は結婚により皇籍を離脱すること、といった事情により、公的活動を担うことができる皇族は以前に比べ、減少してきております」

皇室の未来や、愛娘・愛子さまや姪の佳子さまらご親族の人生に関わる重要な問題であるにもかかわらず、政治的な発言を控えざるをえない陛下にとっては、苦悩の日々が続いている。

だがこの春、長年の懸案が解決に向けて進展する見込みがあるという。高森さんが続ける。

「動きが本格化したのは昨年10月です。まず額賀福志郎衆議院議長が、就任に際しての記者会見で、『立法府としての考え方を整理していきたい』と発言しています。

さらに臨時国会の所信表明演説で岸田文雄首相が『立法府の総意が早期に取りまとめられるよう』呼びかけ、自民党内の懇談会でも意見集約を進めています。

懇談会は、女性皇族が結婚後も皇室にとどまることや、旧宮家の男系男子を養子とすることを可能にする皇室典範改正を視野に検討を進めています」

かねて岸田首相は「皇室典範の改正は私の代でしっかりやらないといけない」と語っていたという。

「岸田首相にとっては“レガシー(政治的遺産)”になりますし、国民からの人気が日に日に高まっている愛子さまが、ご結婚後も皇室に残ることができる選択肢が生まれます。皇室典範改正を実現させて、内閣支持率の回復につなげたいという思惑もあるのでしょう」(全国紙政治部記者)

また3月15日には“異例の人事”も発表された。昨年9月まで、内閣官房参与と皇室制度連絡調整総括官を務めていた山﨑重孝氏が両ポストで再任されたのだ。

「同じ内閣で、わずか半年での復帰はきわめて異例。林芳正官房長官は記者会見で、与野党で安定的な皇位継承の確保などに関する検討が進んでいると説明したうえで、『皇室制度に関係するポストを歴任した山﨑氏を改めて任命し、国会の議論を受けた政府の対応に助言をいただく』と語りました」(前出・全国紙政治部記者)

■佳子さまの離脱は既定路線だったが…

林官房長官の説明のように、政府や自民党の動きに野党も歩調を合わせつつあるのだ。女性宮家創設を主張し続けていた立憲民主党最高顧問の野田佳彦元首相は、インタビューで次のように語っている。

《(女性宮家創設を実現するためには)男系派が支持する「旧皇族(旧宮家)男子の皇籍復帰」案をあえて残すことも必要だと考えるようになりました。(中略)両方の道があれば、「女性宮家があるから、こういう選択肢が考えられる」「旧皇族の男性もいる」といった余裕も出てくる》(『文藝春秋』4月号)

高森さんは3カ月後には改正案が可決される可能性を指摘する。

「すでに立憲民主党は論点整理を終えており、各党も3月中をめどに論点のとりまとめを終えます。4~5月には各政党各会派の意見が調整され、6月23日まで開かれる予定の通常国会の会期中に決着すると思われます。

皇室典範第十二条(皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる)の改正についての反対意見はほとんどありません。女性宮家の創設、結婚相手やその子を皇族にするのかという点などが議論されていくでしょう」

だが佳子さまは、30歳で結婚した姉・眞子さんと同じような、結婚による“皇室離脱”を目指してきたとされる。

宮内庁関係者はこう言う。

「成年皇族になられての会見で、両陛下に向けて《「これからも長く一緒に時間を過ごせますように」という言葉も添えたいと思います》などと話されていた愛子さまは、結婚後も皇室に残れることをお喜びになるのではないでしょうか。また三笠宮家の彬子さまも新聞のインタビューで《女性宮家創設はお相手の方の将来にも関わってくる問題ですので、決めるのであれば早く決めていただきたい》とお話しになっていました。

しかし30歳での結婚を目指してきたと報じられている佳子さまは複雑なご心境なのではないかと思います」

秋篠宮さまも改修後の秋篠宮邸に佳子さまの部屋を設けなかった理由について、「いずれはこの家から出ていくであろう娘たちの部屋をそこに用意すること自体がある意味無駄」と、語られていたこともある。

「改正案可決まで、最短であと3カ月。そのタイムリミットまでにご結婚を決めて発表するのは、かなり難しいと思われます。また可決後に、ご結婚を発表し、皇室離脱を表明しても物議を醸す可能性が高いでしょう」(前出・宮内庁関係者)

思いがけず急加速する皇室典範改正の動きに、佳子さまは焦慮を深められるばかりなのか。

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