JR北陸線の後継「ハピラインふくい」通勤・通学客の評判は 快速列車には「快適」の声

開業後初の平日を迎え、通勤通学利用客で混雑する駅ホーム=3月18日午前7時50分ごろ、福井県福井市の福井駅

 JR北陸線の福井県内区間を引き継いだ第三セクター「ハピラインふくい」は3月18日、開業後初の平日を迎え、朝のラッシュ時に通勤、通学客で混み合った。朝夕を中心に運行する快速列車は、JRの普通列車より敦賀―福井間の所要時間が約10分短く、利用客からは「停車駅が少なくて快適」との声が聞かれた。

 午前6時48分に敦賀駅を出発した快速が同7時31分、福井駅に到着すると、ホームには大勢の高校生や会社員らが降り立った。藤島高校2年生は「停車駅が少なくてストレスが少なかった。敦賀発は快速直後に普通が何本かあるので乗客が分散されるのも良い」と満足そう。鯖江から乗車した30代の公務員男性も「到着は少し早いけど、福井駅にスターバックスができたし、今後はこれに乗るつもり」と快速の導入を歓迎した。

 運賃引き上げについては「三セクでは仕方ない」「やっぱり高い」と双方の意見が聞かれた。通学定期はJR時代に比べ1.05倍引き上げられ、6カ月分を購入した敦賀気比高に通う福井市の男子生徒は「『高くなったね』と親と話した。快速などサービスが充実した面もあるので受け入れます」と話していた。

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 開業日の16日に無人4駅で自動券売機の不具合や福井駅で大規模な混雑が発生したことについて、敦賀まで通勤する50代男性は「大切な日常の足。大きなトラブルなく運行してほしい」と要望。ハピラインふくい線のホームからは福井駅を行き来する北陸新幹線車両が見え、「時代が変わった」と感慨を深く話す乗客もいた。

 快速列車は福井-敦賀間を38~43分で結ぶ。朝夕を中心に上り、下りの計9本運行し、停車駅は7本が鯖江、武生、南条、残り2本が鯖江、武生、今庄。普通列車と同じ運賃で乗車できる。

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