偉人の生涯、漫画で知って 久慈名誉市民タマシン・アレンさん

久慈市が製作した漫画

 久慈市は、名誉市民タマシン・アレンさん(1890~1976年)の生涯をまとめた漫画を製作した。米国人宣教師のアレンさんは15(大正4)年に来日し、38(昭和13)年に久慈に移住。津波や冷害で困窮した地域に診療所や学校を開設した。古里の偉人に興味関心を高めてもらうため、教材として活用する。

 同市の大川目小(滝沢まゆみ校長、児童62人)で13日、遠藤譲一市長、後忠美教育長らが児童に「マンガ ふるさとの偉人 タマシン・アレン」を手渡した。早速読んだ中田想汰朗君(5年)は「幼稚園や小中学校をつくるなど、久慈のために頑張ってくれたことを知れた」と感謝した。

 B6判107ページ。元アレン国際短大学長の目黒安子さん(神奈川県鎌倉市)が原作、漫画家・イラストレーターのあねがわさん(盛岡市)が作画を手がけた。2023年度公益財団法人B&G財団(東京)の助成事業費300万円を活用し、千部作成。市内の小中学校と図書館に配布する。

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