「もっとGKのレベルを上げないといけない」日本代表復帰の大迫敬介が“選外”のアジア杯を見て感じた危機感「失点が続いたのはチームの大きな課題」

日本代表がベスト8敗退に終わった先のアジアカップでは、5試合でゴールを献上した守備がひとつの課題となった。

全5試合でゴールマウスを守った21歳のGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)も安定感を欠く場面が散見され、チームを勝利に導くパフォーマンスはできなかった。

手術をした影響で、そのアジア杯は選外となったGKの大迫敬介(サンフレッチェ広島)は、北朝鮮とのワールドカップ予選2連戦に臨む日本代表に復帰。18日の練習後の取材で、出場を逃したカタールでのトーナメントについてこう語った。

「僕もテレビを通してしか見ていないですし、ピッチに立たないとわからないことがある。外からいろいろ言うのは簡単ですけど。ゴールキーパーとして自分だったらどうするかなとかいろいろなことを考えながら、見ていました」

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外から見る中で、「アジアで勝ち抜いて行くのはそう簡単じゃないのかなと思いました。フィジカルが強いチームもありましたし、ロングボールを多く使ってフィジカルを生かして戦ってくる相手に対しての課題が見えた」という大迫は、やはり失点の多さが気になったようだ。

「大会を通して、失点が続いてしまったのは、チームとしての一つの大きな課題だと思う。そこを改善できれば」

帰ってきた24歳の守護神は、「あのアジアカップで日本が負けてしまったのを外から見て、そこに自分が入って、もう一度日本を強くしたいという思いを強く感じた」と話し、こう危機感を口にした。

「前回のワールドカップと今回のアジアカップを外から見て、もっとゴールキーパーのレベルを上げないといけないと感じました。それは自分自身を含めて。フィールドプレーヤーが海外で活躍する選手が増えるなかで、上に行くためにはゴールキーパーの力が必要だし、上げないといけないなというのは強く感じたので、競争しながらレベルを上げていきたい」

21日の北朝鮮戦では、誰がスタメンを託されるのか。GKのレギュラー争いに注目が集まる。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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