岩手県産ワカメ、出足低調 高水温で種糸巻き付け遅れ

ワカメの品質を確かめる買い受け業者ら

 2024年産の岩手県産養殖ワカメの第1回入札会は14日、大船渡市大船渡町の県漁連南部支所で開かれ、塩蔵ワカメの数量は2.1トンで前年比66.57トン減と大幅に下回った。東日本大震災後、記録が残る14年以降の第1回としては最も少ない。海水温が高かったため、種糸の巻き付け時期の遅れが響いた。

 3漁協が上場し、県内外の買い受け業者35社が参加した。芯抜き1等は、宮古市の重茂産が10キロ2万6300円で前年を7500円上回った。

 釜石市平田町のリアス海藻店の平野嘉隆代表取締役は「数量が少ないため妥当な金額」と分析。「まだ刈り取りに入っていないところもあるため、これからある程度の数量は確保できるのではないか」と見据えた。

© 株式会社岩手日報社