『イカゲーム』呉永洙に性犯罪の有罪判決

『イカゲーム』のカンプおじいさん役で知られる韓国の俳優 呉永洙(79)に、執行猶予付きの懲役刑が宣告された。15日(金)、ソウル近郊の水原地裁城南支部は、2件のセクハラ行為で起訴されていた呉に対し、懲役8カ月、執行猶予2年の判決を下すとともに、40時間の性的暴力治療プログラムの履修を命じた。

呉は、2017年に同意なしに女性を抱きしめ、頬にキスをするなどした強制わいせつの疑いで2022年11月に起訴されていた。

チョン・ヨンジュ裁判長は、被害者の暴行に関する記録と主張には「一貫性があり、実際に経験しなければできない供述と思われる」と判断、「被害者の日記に書かれていることと、事件後の被害者のカウンセリング報告は、この事件の詳細とほぼ一致している」と説明している。

一方の 呉は以前、湖周辺の道案内で原告女性を誘導するために相手の手を握ったと主張、「(相手が)騒ぎは起こさないと言ったので謝罪したが、容疑を認めたことにはならない」と述べ疑惑を否定しており、今回の判決を不服として控訴するという。

今回の判決について、韓国の女性権利団体ウィメンリンクは「被告は、過去に演劇界で性暴力を働いた他の加害者たちと似ている。『好意』や『友情』として性暴力を隠蔽しようとした」とXに投稿していた。

呉は韓国で最も偉大な舞台俳優の一人とみなされており、1963年以来200以上の舞台作品に出演、主要な賞を多数受賞しており,ネットフリックスの大人気ドラマ『イカゲーム』のオ・イルナム役で韓国の俳優として初めてゴールデングローブ賞テレビドラマ部門の助演男優賞を受賞している。

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