安城会議所が産業フェア 60の企業・団体が出展 強みの技術やサービス紹介

会頭や副会頭らが出席した開幕セレモニー

 安城商工会議所は16、17の両日、安城市総合運動公園で産業フェア「EXPO ANJO 2024」を開催した。約60社(団体含む)が出展し、強みとする技術やサービスの展示、体験などを通じて市民に魅力を発信した。子ども向けイベントも数多く用意し、多くの来場者でにぎわった。(刈谷)

 産業フェアは2013年と19年に開催しており、今回は同会議所創立70周年記念事業の一環として実施した。

 開幕セレモニーで沓名俊裕会頭は「創立70周年を迎え、さまざまな事業を行ってきた。このエキスポ安城が締めくくりとなる。ものづくりや暮らし、住まい、美と健康、飲食など、さまざまなジャンルから60のブースが出展している。大いに楽しみながら、印象に残るエキスポ安城にしたい」とあいさつした。

 来賓として登壇した安城市の三星元人市長は「エキスポ安城は、本市の産業界が持つ技術力やノウハウが一堂に集結する。地元企業のものづくり技術などに関心を深めてもらいたい」と呼び掛けた。
 今回のテーマは「技・遊・食のフュージョン!全てを楽しむ5年に1度の安城博」。同公園内にある東祥アリーナでは地元企業によるブース展示や体験、物販、各種イベントを実施した。

 創業から110年を超えるヒーター製造のメトロ電気工業は、こたつを置き、子ども向けに缶バッジをつくる体験イベントを実施。担当者は「こたつや暖房機に当社のヒーターが使われていることを地元の方に知っていただきたい」と話していた。

 2023年に創立70周年を迎えた自動車部品メーカーの浅賀井製作所は、プレス技術を紹介しながら、子ども向けイベントを実施し、集客に手応えを感じていた。担当者は「これまで一般の方へのPRは乏しかった。当社のゆるキャラなどを使って周知したい」と意気込んでいた。

 安城市に本店を置く碧海信用金庫は、重さ10キロの1億円のレプリカを用意。来場者が持ち上げるなどして、お金の価値の重みなどを体感していた。

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