【会見全文】ドーピング騒動で話題の木村“フィリップ”ミノルがブアカーオ・バンチャメークとの試合でRIZIN復帰!「ブアカーオ選手こそドーピング怪しい」と衝撃の逆追及!

18日、RIZINが記者会見を実施。3月23日に開催される『RIZIN LANDMARK 9 in KOBE』にて木村“フィリップ”ミノルvsブアカーオ・バンチャメークの試合が行われることが発表された。
会見冒頭には榊原信行CEOによる神戸大会のチケット販売状況およびPPV購入案内が行われ、追加対戦カードが1試合あることを明かす。
榊原CEOに呼び込まれて登場したのは、ドーピングが発覚しリングから遠ざかっていた木村“フィリップ”ミノル。

榊原信行CEO
「カード発表をしたいと思います。なんとか、間に合いました。『パンチの効いたカード組むよ』ってことでギリギリまで間に合えばいいなってところで、最終、整いました。発表します。木村“フィリップ”ミノルvsブアカーオ・バンチャメーク。RIZINキックボクシングルール、3分3R。今回ショートノーティスも含めてあるので、キャッチウエイト契約体重74kgで。ブアカーオとミノルが3月23日、今週の土曜日です。神戸で闘います。
ここに出てきているっていうか、今日こうやって僕が胸張ってミノルの参戦を発表できるってことになる前段階、ここまでの経緯をですね、みんな色々『どうなったんだろ』っていうのは色々あると思うんでお伝えしたいと思います。12月の大晦日にミノル選手が出場するってことをお伝えして、それはもっと遡っていただくと、2023年6月のRIZIN.43でキックボクシングルールでロクク・ダリ選手と対戦しました。1Rで1分8秒、KO勝ち。しかし、ドーピング検査の結果、陽性でした。RIZINに上る前にミノル選手側にずっとドーピングのことも疑われてたんで、『RIZINは厳密なドーピング検査があるけど大丈夫か?』と確認して、『大丈夫です。そういうことには手を染めていないし大丈夫だ』ということで、ロクク・ダリ戦を組ませていただきました。それで、その前にドーピングの検査をやった結果、そのドーピング検査が陽性だった。6月の大会でですね。会見もさせていただきましたが、無効試合となって罰金処分と半年間の出場停止という処分をRIZINとして、独自の裁定の中でくださせていただきました。そのときも伝えましたけど、サスペンデッドを1年にする、2年にする、各プロモーションによってレギュレーションあると思うけど、半年でしっかり薬物の反応がない身体を作ってから、陰性を勝ち取る身体を作り出せるはずだとと考えていたし、そこまで抜いてたんであれば、6月の試合の前にももう一切そういうこともやってたのか、やってないのか、その当時はわからないですけど、やってたから出るんだから、そういうものに手を染めて無ければ12月以降、だから半年間もあれば大丈夫だろうってところで裁定を下しました。1度罪は犯したけどチャンスをあげないってのもおかしいし、1年も2年も試合組まれないっていうことになれば、ミノルは当然RIZIN以外のプロモーション……非常に薬物の検査とかに寛容なプロモーションも世界中、日本中にたくさんありますから。そういう団体に行って試合をするだけなんで。我々はミノル選手とも試合の話をして、『RIZIN出たいし、ドーピングは絶対しないし、これまでももう脱いてるんでこのまま半年間チャレンジをしてチャンスが欲しい』ということで、『じゃあ大晦日、もう1回チャンスを』ってことで、安保選手との試合を組みました。そのときにもう1度ドーピング検査をしました。残念ながらそのときも再びの陽性反応となりました。ただ、そのときにも伝えましたけど改善は見られていて、その前の6月に(陽性反応が)出たときの項目よりも激減していたんです。あと1つか2つの薬物反応が出なければドーピングには該当しない。大晦日は本当に本人も試合が流れて落ち込んでたし凹んだと思いますけど、それでも、年をまたいででも、RIZINへの参戦意欲は強く、『もう1回、ワンチャンス。ドーピング検査を受けたい』ということで。その結果を受けて、『1日も早く試合をしたい』と本人も本人サイドも強い意向があって。我々としてもそこをクリアしてくればチャンスを上げたいなと。2月7日に再検査をさせていただきました。検体を採って、アメリカに送って、反応を見た結果、陰性となりました。陰性になったからこの先のことも含めて、陰性は当然のことで、ようやく抜けた身体が作れてるので、このままそういうドーピングに再度手を染めること無くしっかり歩んでいって欲しい、チャレンジして欲しいと思うし。
RIZIN的には体重の問題もそうだし、寛容である分、厳しくなくてはいけないので。今回万が一、今回のブアカーオ戦前にもう1回ドーピング検査をやります。その結果を受けて、陰性だったものがまた陽性になるようなことがあれば、もう無期限の出場停止だし、永久追放ということにRIZINとしてはせざるを得ないし。それは体重、74kgという今回の両者合意してるキャッチウエイトも守れなければ、ミノル選手が今後RIZINに上がることは無いだろうなと。そういう覚悟と、お互い決意を持って今日ここに至りました。
今回も両選手、ミノル選手だけじゃなくてブアカーオにもドーピング検査を受けるってことで、ブアカーオ側にも了解を取っているので両選手ドーピング検査をします。その検査結果はご案内の通り1ヶ月くらい海外に送って検査結果が出ますので、その日の試合の結果が最終確定するのはこのドーピング検査の結果が出次第ということになります。覚悟を持って陰性の身体を作って、3月23日に向けてのミノル気持ちはこのあと聞いてもらいたいと思います」

木村“フィリップ”ミノル
「まずは、度重なるドーピング陽性の結果でここまで待たせてしまったファンの方、そしてご迷惑をかけてしまった関係者の皆さん、本当にすみませんでした。その中で、復帰の試合をRIZINで出来ること、そしてなにより対戦相手がブアカーオっていうものすごいモチベーションの上がる選手を用意してくれたことに心から感謝します。ここはしっかり自分の変わった姿というか、もう1度イチから復活するって気持ちをみんなに見せたいと思うので、しっかり身体を作って、みんなにまた認めてもらえるような試合をしたいと思います。応援よろしくお願いします」

――木村選手、直前の発表になりましたが、この試合に向けての練習はいつ頃から始めたのでしょう
木村「ブアカーオ選手のことを聞いたのは最近だったんですけど、ずっと練習はコンスタントにやってて、身体も作っていたのでいつでも準備できてるって中での話だったので、すぐに『やりたい』とお伝えして決まりました」

――準備期間に対する不安はありますか
木村「全く無いです。ずっと仕上げてたので、バッチリ用意しました」

――榊原CEOからは体重オーバーした際などの重いペナルティの話が出ました
木村「体重管理ももちろんしっかりやっていて、すごい良い体重と体調をキープしている状態ですね。全く減量も問題なく進んでいます」

――改めて、ブアカーオ選手に対する印象は
木村「もう、僕がデビューした頃からものすごいスーパーチャンピオンで、有名でもあり、数々のタイトルを獲っていて。ムエタイの時代からもすごいし、K-1出てからも、そのあとの活動も全部超一流の戦績で。身体自体もすごく強いし進化してるなっていう印象ですね。僕的にはブアカーオ選手こそドーピング怪しいんじゃないかなって思うところが(笑)身体の付き方とか、反応とか変化を見てると中々怪しいなと思ってますけど、俺が言える立場でもないんで。でも、めっちゃ強いブアカーオなんで、モチベーションすごく上がってます。だからどんな状態で来ようが返り討ちにしたいと思います」

――ブアカーオ選手は、木村選手とも因縁ある安保選手と去年対戦しました。その際のドローという結果を超えるのは最低条件ですよね
木村「そうですね、ハイ。ドローだけどブアカーオ選手が持っていっていた印象もあるような試合なので、そこをしっかり警戒してやろうと思います。もちろん安保選手がドローだったんで、それ以上の結果はもちろん出しますし、ここで安保に負けるわけにはいかないんで。ものすごいKOしたいなって思います」

――榊原CEO、ブアカーオ選手に木村戦をオファーしたときのリアクションはどのようなものでしたか
榊原「いや、全然。『やってやるよ』っていう。体重のこととか含めていろんな準備が整えばというところではあったんだけど、全然ミノルに対しては、ブアカーオも割とそういう意味では相手に『ドーピングやってんじゃないの?』とかあんまり言わないんで。経済的な条件とか含めて。タイミングは彼とすると、この3月末から4月にかけては試合をしたいと思っていたタイミングでもあったので良かったなと思います」

――神戸大会はチケット完売でカードも豪華です。敢えてこの試合を追加した理由は
榊原「木村選手とも話をして、1日でも早く闘いたいってことと、本来であれば当然大晦日に組んだ安保vs木村ミノルも実現を早いタイミングでしたいので。まずは止まった時計を動かすのは1日でも早いほうが良いなと。このカードでチケットを売るってことになるのも違うと思うし。本人的には4月のほうが良かったんだと思います。木村選手は。だけども、僕ら的には1日でも早く実現させようと。4月末だと、ブアカーオは5月の頭に中国で試合が決まっていて受けられないってこともあって。ミノルがスケジュールを合わせてきたと。そういうお互いのやり取りを今日の発表に至るまで色々してきたと」

――仮に、今回木村選手が74kgを上回ってしまった場合は……
榊原「(※食い気味に)無効ですね。試合組まないです。キャッチでってことはないです。まずミノルに僕らが求めるのは、試合の勝ち負けの前に体重を守ることと、再度の陽性にならないような身体を作ることなんで。74.5kgでしたとかも絶対に許されないです」

――木村選手、謹慎期間中はどのような思いで過ごしていましたか
木村「RIZINはメチャクチャいい試合がたくさんあるし、会場に行った試合もあれば、家で見てた試合もあるんですけど、やっぱりみんなすごいレベルで、すごいそれぞれ肉体を作り上げてリングに立つ神聖な場所なんだなって改めて思いましたし、その中で自分に対する悔しさがこみ上げてくる日々でした。自分と向き合えるいい時間になったというか、成長できる時間だったと思います」

――「次の検査で陽性だったら永久追放」という言葉も出ましたが、不安はありますか
木村「全く無いです。以前だったらドーピングの成分がまだ身体に残っててそれで陽性反応が出てっていう、ミスじゃないですけど、そういうのもあるんですけど、今回は完全に抜けきった状態からスタートなんで。大丈夫です。自分の力でコツコツやってるんで。そこは問題ないです」

――榊原CEO、ブアカーオ選手のドーピング検査結果も後に公開されますか
榊原「そうなりますね、ここは。それはブアカーオにも『今回あなたにもドーピング検査をするよ』ってことで彼の了解を得てますし。ミノルがそういうことに対して、ブアカーオにも言ったんですよ。『ミノルサイドも「お前が(ドーピングを)やってんじゃないか」と疑ってる』と。メッチャ怒ってました(笑)『ふざけんな』『お前と一緒にすんな』と(笑)だから本人もそれに応じるし、それは公開します」

――木村選手、体重超過についての厳しいペナルティが発表されましたが、現在の体重は
木村「体重のコントロールとか調整はプロとして当たり前のことなんで、キャッチウエイトが無いっていうのももちろん当たり前のことですし、その中でこのブアカーオというすごい選手と試合を組んでいただいたことに感謝してます。現在の体重は78.5kgとか。そんなとこですね。あと5kg弱。調整はいつも通り順調で、前に計量オーバーしたときより比べ物にならないくらい順調に来ていますし、ちょっと少ないくらいで調整しているんで、問題ないです。すごいベストシェイプっていうか、すごいコンディションで試合行けると思います」

――アンチからの逆風が強い中でリングに立つ思いを聞かせてください
木村「僕はずっと逆境の中で生きてきましたし、ドーピング騒動も応援してくれてる人たちには申し訳ないですけど、僕も自分の限界を超えるために選んだ道でもあったので。そこを許してもらいたい。けど、また認めてもらいたいなというのもあって。僕はファイターですし、そこで見せるしかないんで。格闘家はそういう困難に立ち向かって、打ち砕いて、それで勇気を見せるのが仕事だと思いますし。それで勇気をもらってくれたら僕の任務完了かなと思うので。そんな感じの気持ちです」

――榊原CEO、今回の試合で木村選手がいい勝ち方をしたら『超RIZIN』への出場はアリえますか
榊原「まあ、勝ちっぷり、負けっぷりももちろんですけど、まず本当に他の選手達がクリアしてくることをクリアすること。最低限、彼の場合はそこがずっと課題だったので、それをクリアしてくれることが1つで。この後勝っても負けてもそれだけ魅力的な選手であることには、唯一無二のような存在だと思うんで。どんどんRIZINとしては積極的に試合を組んでいきたいと思うし、超RIZINで組むのかどうか分からないけど、当然安保との因縁の試合もあるし、ミノルがその気になれば色々見たいカードって生まれると思うんで。まずはハードルを超えてきてくれるといいなと。その先の結果を踏まえて、次の試合がいつ、誰とっていうのは、ファンのみんなの意見も聞きながら考えていきたいと思います」

――木村選手、ドーピングをやっている間と今で体調面で変わったところはありますか
木村「やってたときとやめてすぐのときとは違うんですけど、またそこまで自分の力で持っていって、さらにそれを超えたところに今いると思うんで。逆に、自分の限界を知れたっていうか、自分のどこを伸ばせば強くなるかも、ある意味その時期に分かったところなので、それを自力で伸ばしてたって感じで。今は、使ってしまったときより全然格段にパフォーマンスも身体の状態も上だと思います」

――過去にドーピングをしていた選手は「しなくなると自信がなくなる」と言うことが多いが、木村選手はどうでしょうか
木村「もうそのへんのそういうのは、何回も通り過ぎました。今はそれが無くても自分の強さを求めて強くなることが出来るんで、今は全然大丈夫です」

――榊原選手、他のRIZIN選手のドーピング検査で陽性が出た場合は発表しますか
榊原「何度か過去の話題に触れさせていただいて、ホント何が正しいのかっていうのかは、僕らも『します』とか『しません』とかこの場では一概に言えないところはありますけど、いずれにしても我々の検査スタイルを、じゃあUFCとかに比べると、どちらかと言うと選手たちの自主性というか、今は大会ごとに無作為に選手をピックアップしてドーピング検査してるんですね。全員はしてないんですよ。それの検査をできる体制が日本国内にまず無いっていうことと、それを海外に送って結果を1ヶ月待つ時間を擁することも含めて、当然経済的なことも含めて、中々それに対応することが出来てない。やるって言ったらUFCみたいに徹底的にやる必要があるかも知れないけども、日本の格闘技界で多分RIZINほどやってるところってどこにも無いんですよ。このレベルの検査を採用しているところは残念ながら無いんです。選手たちに、僕らは『RIZINに上がる以上はタイトな、ハードなドーピング検査がありますよ』っていうことで選手たちが自主的にそういうものに頼らずに出場を目指してもらうことを啓蒙していく作業。でも、裏を返すと、RIZINに出れなくて薬を使っていて、他のプロモーションに出ることは出来てしまうという二重構造じゃないけど、やるんだったらホントはすべての競技でやらなくちゃいけないんだけどね。とはいえ、オリンピックでもあれだけタイトにやっても、それでもやるんだから。いたちごっこだと思いますけど、何が正しいのか、今できる最善の策は常に競技陣とも検討しながら考えていけたらいいなと思います。まあ、答えになってないかもしれませんが、現状では『やる』とも『やらない』ともこの場ではお答えできない状況ではありますが、少しでもそういうものを使わずに上がってくる、使わずに日々トレーニングに励んで精進してもらえるように選手たちに促していく努力はしたいと思います」

――今のところ RIZINへの継続参戦が目標?
木村「RIZINが一番盛り上がってますし、一番面白いですし、興行として。そこに出るのが自分のファイターとしての価値を上げて、自分はキックボクシングが好きでやっているんで、そういう試合の面白さを、特にこのカードなら一番見せられるし、それはRIZINでなら最高だと思うんで。今はRIZINに参戦して自分の強さをどんどん証明していきたいという気持ちです」

――昨年の札幌大会前には「RIZINのキックボクシングを引っ張っていく」と言っていましたが、その時の気持ちに立ち返る?
木村「そうですね。僕は求められる限りはそこで闘っていきたいなと思います」

――流れてしまった安保戦は実現を目指していく?
木村「そうですね。安保は1回シバかなきゃいけないと思うし。今MMAをすごく頑張ってると思うんですけど、似合わないオープンフィンガーグローブを置いて、キックボクシングやろうよって話なんですけど。それは僕の結果次第ではあると思うんで、彼のケツに火を点けてやんなきゃなと思います。僕が試合をしなきゃいけないと思います。呼び出しますよ、キックボクシングに」

――このカードに向けた特別な出稽古などは行ってきましたか
木村「ブアカーオ選手用ではないんですけど、出来る練習はしてきたんで。こっからは調整っていうか、自分のコンディションをちょっと」

――去年の大晦日から今までの期間だとどうでしょう
木村「(名前は)言えないですけど、いろんな選手がスパーリングに来ていただいたりとか、そういうのはしてました。他団体、RIZINの選手もそうですし、ジムに来てもらって、そういうのをやっていたり。そんな頻繁に入ってないですけど、クロスポイントで鈴木選手(鈴木千裕)のところに練習行ったりとか。スパーリングとかはしないですけど。そういうのはちょくちょく挟んだりはしてます。たまに」

――クロスポイントを選んだのは鈴木選手がいるから?
木村「キックボクシングで強い選手がいっぱいいるんで。そこでスパーリングやったり、技の確認をしたりですね」

――木村選手、「薬物を使っていたときより調子がいい」という言葉がありましたが、今になって「使わなきゃよかった」という思いはありますか
木村「ファイターとして自分の体を自分で理解して、自分の力の中で伸ばしていくっていうのがプロアスリートの本来あるべき姿だったと改めて思うので、そういう意味でもメチャクチャ反省しましたし、本来あるべき姿を改めて再確認出来ました。特にRIZINの選手はすごいレベルのアスリートがたくさんいるので、そういう選手に自分がならなきゃいけないなっていうのは強く思いました」

――体調も良くなったのでしょうか
木村「もちろん。自分の弱いところを超えて、今は全部を強さに変えられたので。ものすごく調子がいいです」

――榊原CEO、木村選手の復帰第1戦を安保戦にしなかった理由は
榊原「復帰戦はね、そういう意味でいうと、安保とダイレクトでマッチアップするってことも考えてはいたんですけどね。今は総合格闘技を一生懸命やってるのと、怪我してるんですよね、安保が。そういうのもあって、このタイミングにはいずれにしても安保はマッチアップできない。その中で、僕らからすると1日でも早く試合を組んでいきたいし、組んであげたいっていう。そういう中で、今回はまずは木村ミノル選手の復帰。その中で、単純に復帰するだけじゃなくて、安保とも闘った経験のある、誰しもが知るキックボクサーのブアカーオがマッチアップできたので良かったかなと思います」

――安保選手をはじめとして皇治選手や芦澤竜誠選手などK-1出身の選手が続々とMMAに挑戦しています。将来的にMMA挑戦は考えていますか
木村「いやぁ、わかんないですね。苦手なんで(笑)RIZINの中で出来るってなったらやってみたいですね。キッカケがあるとしたらRIZINかなって。総合は。……っていうのだけお伝えしておきます(笑)」

――榊原CEO、木村選手のMMA転向への期待はありますか
榊原「転向っていうか、かなり早いタイミングでクレイジーホースと闘ってる経験
経験(2016年のチャールズ・“クレイジーホース”・ベネット戦)もあるし、ミノル選手とすると総合の大変さも、逆に安保とかは最近気づくんですけど、この人はもうだいぶ前に気付いてはいたと思うんですね。多分、ホントにそういう意味では今後で言うとRIZINでやっていく以上は、キックの試合も組むし、オープンフィンガーになることもあるし、その先に総合で、ってことも当然視野には入れた中で木村選手とは話をしてきていますし。まあ当面はキックで。その先で何が合ってもおかしくないとは思います」

――K-1時代に対戦経験のある平本蓮選手が『超RIZIN』で朝倉未来選手と対戦することが決まりました。このカードに対する感想、平本選手への思いは
木村「試合したのもだいぶ昔ですけどね。平本選手は俺も好きなんで、どんどん行ってくれって感じですね。応援します。ああいうとこまで試合を持っていったっていうか、あのカードを盛り上げたのはやっぱ蓮くんの才能だと思うし、それが出てるんじゃないですか、この盛り上がりに。すごいそこはリスペクトです。流石だなと。まあ、俺も刺激受けるところはたくさんあるんで、僕も良いところ見せて、『すごいな』っていう風に思わせます」

『RIZIN LANDMARK 9 in KOBE』
日程:2024年3月23日(土)
開始:14:00
会場:兵庫県・神戸ワールド記念ホール

▼RIZINキックボクシングルール 3分3R 74.0kg
ブアカーオ・バンチャメーク(バンチャメーク)
vs
木村“フィリップ”ミノル(Battle-Box)

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