米運輸当局、自動運転中のフォード車死亡事故で調査開始

David Shepardson

[ワシントン 18日 ロイター] - 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は18日、テキサス州サンアントニオで起きた米自動車大手フォード・モーターの電気自動車(EV)「マスタング・マッハE」が絡む死亡事故で調査を開始したと発表した。当局は事故の際にフォードの高度運転支援システムが使用されていたとみている。

NHTSAは15日、2月24日に発生したこの事故について特別調査に着手した。最初の情報では、州間高速道路10号線の車線に停車していたホンダ「CR─V」の後部に、マスタング・マッハEが衝突したことを示していたという。

サンアントニオ警察の報告によると、マスタングは衝突時に高度ハンズフリー運転システム「ブルークルーズ」の「部分的自動化」機能が作動していた。CR─Vの運転者は病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。

NHTSAは新興技術やその他の自動車安全を引き起こす可能性のある問題について年間100件以上の特別事故調査を実施している。フォードの先進システムを巡りNHTSAが行う特別事故調査は今回が初めて。

フォードは「ブルークルーズ」が高度なハンズフリー運転システムで、米国とカナダの交差点と信号のない幹線道路の97%で作動すると説明している。

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