長崎バス4月1日以降のダイヤ改正を発表 最終便最大45分繰り上げ 減便も

主な最終便繰り上げ路線

 長崎自動車(長崎県長崎市、長崎バス)は18日、4月1日以降の改正ダイヤを発表した。運転手の労働時間規制を強化する「2024年問題」に対応するため、既に発表した16区間32停留所の廃止に加え、最終便繰り上げや減便を実施する。
 運転手の拘束時間や休息期間などを定めた改善基準告示の改正が適用され、慢性的な運転手不足がさらに強まる。このため、1日当たりおおむね50路線を対象に最終便を最大45分、平均で20分前後繰り上げる。
 減便は利用者への影響が少ない路線と時間帯を中心に調整し、平日は現行より6.4%削減する。改正ダイヤは3月22日午後1時から時刻検索や停留所別時刻表配信に反映される。
 神ノ島町1丁目のANAテレマート長崎支店の通勤需要に応じて、神の島線にANAテレマート停留所を新設する。これに伴い、神の島方面の行き先表示を一部で変える。昨年、歩行者との接触、死亡事故が発生した大浦線の田上(Sマート前)停留所は、安全対策のため、国立長崎病院停留所に発着地を変更する。
 観光客の利便性向上のため4月から、停留所名称の一部を変更。現在の出島表門橋を出島、出島を水辺の森公園、浜口町を原爆資料館など7停留所が変わる。バスの行き先表示や経由番号も主要観光地が分かりやすいように改善する。

© 株式会社長崎新聞社