陽光浴びビワ袋がけ 長崎・茂木地区 一つ一つ丁寧に作業

暖かな日差しを浴び、露地ビワの実に袋をかける生産者=長崎市宮摺町

 橘湾沿いにのびる県道34号線の急斜面に広がる露地ビワの段々畑。黄色い袋に入ったビワの実が、暖かな春の日差しを浴びている。
 長崎県内有数の産地の長崎市茂木地区では2月下旬ごろから、収穫に向けた大事な袋がけが始まり、生産者が一つ一つ丁寧に袋をかける作業に追われている。
 はしごの上で、抜群のバランス感覚で作業していたのは、林千夜子さん(75)。「中学時代はソフト、今は卓球。運動神経には自信があるとよ」と笑顔で話していた。
 県農産園芸課によると、昨年の収量は寒波の影響で例年より減少し、長崎、西海両市で133トンにとどまった。今年は暖冬だったため、花の生育が良く、収量は昨年を上回る見込み。

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