長与駅で“おもてなし” ふたつ星4047 特別停車を開始 地域住民ら町の魅力PR

手旗を振って乗客を見送る子どもたち=長与駅

 JR九州の観光列車「ふたつ星4047」は西彼長与町吉無田郷の長与駅で“おもてなし”を目的とした特別停車を始めた。初日の16日は、町内の事業者ら約50人が駅ホームに集まり、乗客に手を振ったり物品販売をしたりして出迎えた。
 ふたつ星は武雄温泉-長崎間を金~月曜・祝日を中心に運行。全席指定で定員87人。停車駅では地域住民によるおもてなしが行われている。長与駅で停車するのは午後便の大村湾コース限定で、午後3時5分からの13分間。停車駅が追加されるのは2022年9月の運行開始以来初めて。
 初日は地元の子どもらが手旗を振って歓迎。多くの乗客がホームに降り、長与特産の食品を試食、購入したり、町のイメージキャラクター「ミックン」との記念撮影を楽しんだりしてにぎわった。

ホームで乗客に食品を販売する地元事業者=長与駅

 同町のかまぼこ店「長崎井上」は、おにぎりとかまぼこを組み合わせた新商品などを販売。接客した井上絵里子さん(32)は「商品を知ってもらうきっかけや町の活性化にもつながる。SNSも組み合わせてPRしていきたい」と笑顔を浮かべた。
 JR九州長崎支社の米藤太一さん(44)は「町の魅力発信や乗客の満足度向上につながる取り組み。地元の人たちが負担なくおもてなしを継続してくれるとうれしい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社