しずくいし観光協会の事務処理「不適切」 第三者委員会が指摘

 雫石町のしずくいし観光協会(太田代敏彦理事長)は、第三者委員会から不適切な事務処理を指摘された。理事会の承認がない事業実施や、決済を経ない担当者の支出があった。協会から依頼を受け、町は2024年度、事務処理の改善へ職員を派遣する方針だ。

 第三者委は、町監査委員から事務処理に改善の余地があると指摘されたことを受け、町の要請で協会が設置した。県監査委員経験者ら委員3人が22年度の事業を中心に調査。▽理事会を経ずに当時の幹部が事業実施を決定▽事業完了を待たずに費用を全額支払う―などの不適切処理を指摘した。

 改善策として、第三者委は事務の統括に町職員を派遣することを提案。協会は町に調査結果を報告し、人員派遣を求めた。

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