元自転車プロレーサーが教員に転身、春から教壇に バドミントン山口茜選手の元“相棒”も母校で教員に

中島康晴さん
鈴木咲貴さん

 自転車の元プロロードレーサー中島康晴さん(39)=福井県越前市=が教員に転身し、4月から母校の科学技術高校で教壇に立つ。保健体育科の授業や自転車競技部の指導を担うほか、ジュニアクラブでの小中学生育成にも力を注ぐ。

 中島さんは国内外のレースに参戦し、2009、10年には国体成年個人ロードレースを2連覇。22年の現役引退後もテレビ解説などで活躍し、県内の自転車観光の魅力を発信する初代「自転車アンバサダー」も務める。保健体育科の教員免許を持っているが、試験の制度上は免許の有無を問わない教育エキスパート特別選考・スポーツ教育分野地域連携枠で採用された。

⇒【名前や学校名で検索可能】福井県教委の教職員異動名簿

 県教育委員会の規定によると、中島さんは原則定年まで科技高に勤める。「先輩教員らに教えてもらいながら、自分の経験を選手育成や安全運転の啓発に生かしていきたい」と話している。

 創設2年目の地域連携枠ではこのほか、バドミントンの元実業団選手で勝山高校出身の鈴木咲貴さん(26)=永平寺町=が採用され、同校に配属される。鈴木さんは高校時代に山口茜選手(再春館製薬所)とダブルスを組み、全国選抜大会で優勝。卒業後は日体大学、百十四銀行(香川県)でプレーした。保健体育科の教員免許を持っており、本年度は勝山高校で非常勤講師を務めた。

© 株式会社福井新聞社