カナダ、ドイツへ水素燃料供給する協定に署名 ロシア産輸入停止で

[オタワ/ベルリン 18日 ロイター] - カナダ政府は18日、環境に配慮して生産するクリーンな水素燃料の大規模貿易に向け、ドイツ政府との間で取り組みを加速させる協定を締結した。

両政府はロシア産エネルギーを回避する必要性を掲げており、2022年8月にカナダのトルドー首相とドイツのショルツ首相が大西洋をまたぐ水素供給回廊を確立することで合意した。今回はそうした協力関係推進の一環。

水素は温暖化ガス排出が実質ゼロの「カーボンニュートラル燃料」。大型産業機械や大型車両のほか、暖房用として最適な燃料だ。

両国政府は今回、カナダの水素製造企業と、ドイツの製造業やエネルギー供給の企業間での取引支援を約束する覚書を交わした。

カナダ天然資源省は声明を発表し「カナダは欧州の同盟国とともに、ロシアからの石油とガスの輸入を締め出し、クリーンなカナダ産水素で気候変動と闘おうとしている。カナダは世界をリードするクリーンな水素の生産・輸出国になれる」と表明した。

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