FC町田ゼルビアの年度別成績と歴代監督 J1昇格までの道のり

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2024年からJ1昇格

2024年からJ1に昇格したFC町田ゼルビアが好スタートを切った。まだ4節を終了しただけだが、3勝1分の勝ち点10で単独首位。黒田剛監督の手腕で快進撃がどこまで続くか注目される。

FC町田ゼルビアは東京都町田市がホームタウン。FC町田のトップチームとして1989年に創設された「FC町田トップ」が前身だ。

ホームスタジアムは町田GIONスタジアム(町田市立陸上競技場)。JFLに昇格した2009年以降の年度別成績と歴代監督を振り返ってみたい。

ポポヴィッチ監督の下、JFL3位でJ2に参入

2008年に戸塚哲也監督が就任し、関東リーグ1部で優勝。JFL昇格が承認された。

昇格1年目は戸塚哲也監督がそのまま指揮を執ったが6位。翌2010年は元日本代表の相馬直樹監督を迎えて3位に入ったが、スタジアムがJリーグの基準を満たしていないとの判断によりJリーグ加盟を断念した。

2011年は元大分監督のランコ・ポポヴィッチ監督に就任して2年連続3位。晴れてJ2参入が決定した。しかし、翌2012年はオズワルド・アルディレス監督が就任したものの成績不振のため秋田豊監督に交代。結局、J2最下位の22位に終わり、JFLに逆戻りとなった。

2013年はシーズン中に秋田豊監督を解任して楠瀬直木監督代行が指揮を執り4位。翌年からJ3で戦うことになった。

相馬直樹監督は復帰後6年間指揮

2014年から相馬直樹監督が4年ぶりに復帰。同年は3位でJ2昇格を逃したが、翌2015年に2位となり、入替戦を経てJ2復帰を決めた。

2016年からJ2で戦い、7位、16位、4位、18位と乱高下。6年間指揮を執った相馬直樹監督は2019年限りで退任した。

後任には、2011年に監督を務めたランコ・ポポヴィッチ監督が9年ぶりに復帰。1年目は19位に終わり、2年目の2021年は5位に入ったが、2022年は再び15位に低迷し、ポポヴィッチ監督は退任した。

2023年に就任したのが、青森山田高を日本一に導いた黒田剛監督だ。第2節から6連勝するなど突っ走り、第39節の勝利で2位以上が確定し、クラブ史上初のJ1昇格が決定。さらに2位・清水が第40節に敗れたためクラブ史上初となるJ2優勝が決まった。第10節以降は一度も首位を譲らない、ぶっちぎりの優勝だった。

J1初年度の2024年はどこまで成績を伸ばすか。町田ゼルビアの戦いぶりに注目だ。



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