ジャイアンツがスネルを獲得 オプトアウト付きの2年6200万ドル

レギュラーシーズンの本国開幕が10日後に迫るなか、昨季のサイ・ヤング賞投手がようやく移籍先を見つけたようだ。日本時間3月19日、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が報じたところによると、ジャイアンツはパドレスからFAとなっていた左腕ブレイク・スネルと2年6200万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。1年目終了時にオプトアウト(契約破棄)できる条項が盛り込まれており、スネルは今季終了後に再びFAとなって大型契約を模索することもできるようだ。

ジャイアンツは今オフ、大谷翔平と山本由伸の獲得を目指すなど、大型補強を目論んでいた。大谷と山本の獲得には失敗したものの、李政厚(イ・ジョンフ)と6年1億1300万ドルの大型契約を結んだのをはじめ、マット・チャップマン、ジョーダン・ヒックス、ホルヘ・ソレアといった有力選手を次々に獲得。先発投手に故障者が続出しているというチーム事情もあり、シーズン開幕直前のこのタイミングでスネルを加えることになった。

米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、スネル争奪戦にはアストロズやヤンキースも加わっていたようだが、この2チームはスネルに年平均3000万ドル以上のサラリーを支払うことを拒否したという。2年6200万ドル(年平均3100万ドル)という条件を用意し、さらには1年目終了時のオプトアウト権も認めたジャイアンツが昨季のサイ・ヤング賞投手を手に入れることになった。

ジャイアンツはロビー・レイとアレックス・カッブが故障で開幕には間に合わないため、ローガン・ウェブ、カイル・ハリソン、ヒックス、キートン・ウィン、トリスタン・ベックという5投手で開幕ローテを形成する予定だった。ところが、ベックが故障で離脱してしまい、先発投手が不足。一時はメイソン・ブラックら若手を抜擢する可能性も取り沙汰されたが、最終的にはスネルを獲得し、昨季のサイ・ヤング賞投票で2位だったウェブとの強力な2枚看板を完成させた。

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