「文化と知」拠点 3施設を合築 栃木県が中間案を説明

 栃木県が県立の美術館と図書館、それに文書館の三つの施設を一体的に整備するため設置した外部有識者らによる検討委員会の会合が、3月18日宇都宮市で開かれ、整備構想の中間案が示されました。

 今回の会議では、施設の老朽化などを理由に宇都宮市中戸祭1丁目の県体育館の跡地に県立美術館、図書館、それに文書館を一体整備するため、県がまとめた構想の中間案について説明されました。

 中間案ではコンセプトにとちぎの「文化と知」を開く・つなぐ・育む拠点を掲げ、建設する建物は、3つの施設を完全に一体化するのではなく別々のスペースを維持しながら一部を共用する合築の形で整備する方針が示されました。また、運営の体制では、連携企画の立案や広報など3つの施設の業務のハブ的役割を果たす企画運営部門を置く考えだということです。

 これを受け委員からは「ひとつの窓口で3つの施設の資料を一律に発見できるポータル機能があるといい」や「単に民間と連携ではなく、どのように連携していくかが重要」といった意見が出ました。

 検討委員会は、8月以降に構想案をまとめその後、パブリックコメントなどを行い12月頃に構想が策定される予定です。

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