4月統合の2校、学びやに別れ 北軽井沢小と応桑小で閉校式 群馬・長野原町

校歌を歌う北軽井沢小の児童ら

 新年度に統合して「浅間小」となる群馬県長野原町の応桑小(塩野谷喜生校長)と北軽井沢小(土屋学校長)の閉校式が18日、各校で開かれた。在校生や地域関係者が見守る中、校旗が町に返納され、学びやの歴史に幕が下りた。

 応桑小は1954年に長野原第二小として開校し、89年に現校名となった。式では、同校出身の萩原睦男町長が「人と人とのつながりを大切に。浅間小でも果てない夢に向かって歩んでほしい」と子どもたちに呼びかけ、塩野谷校長は「応桑小を支えてくれた全ての人に感謝する」と述べた。児童代表で5年生の土屋奨眞君が「多くの卒業生や地域の人の思い出が詰まった学校に通えたことを誇りに、これからも頑張りたい」と誓った。

 北軽井沢小は54年に長野原第三小として開校し、89年に現校名となった。土屋校長は「浅間小でも皆さんの良さを発揮して大きく成長してください」とエールを送った。児童代表で5年生の青木秀成君は「大好きだった北軽井沢小が閉校し、寂しい気持ちでいっぱいです」と話した。

 同校は学校行事の写真や在校生らが寄せたメッセージをまとめた記念誌を作成。在校生らに配布した。

 4月に開校する浅間小は、旧長野原西中の校舎を改修して使い、北軽井沢小の校歌を引き継ぐ。応桑小の校舎には町へき地診療所が移転し、地域住民が集まれる交流スペースなどが整備される。

校歌を歌う応桑小の児童ら

© 株式会社上毛新聞社