県道鳥栖朝倉線が開通 佐賀、福岡県知事ら「地域活性に期待」

テープカットで県道鳥栖朝倉線の開通を祝う関係者=福岡県小郡市福童

 九州自動車道に新設される小郡鳥栖南スマートインターチェンジ(SIC)へのアクセス道路となる県道鳥栖朝倉線が17日、開通した。佐賀、福岡両県の知事や地元関係者ら100人が道路の完成を祝い、車両約20台に分乗して通り初めを行った。

 福岡県小郡市福童で開いた式典で、佐賀県の山口祥義知事は「両県の思いが結実した日となった。佐賀側、福岡側、互いに連携しながら無限の可能性のある地域を盛り上げていきたい」、福岡県の服部誠太郎知事は「アクセス道路とSICにより地域の安心安全と利便性が向上し、さらに活性化すれば」と期待を寄せた。整備に尽力した地元県議や全国道路利用者会議の古賀誠会長らも祝辞を寄せた。

 開通を前に、鳥栖市曽根崎地区の獅子舞が披露され、関係者がテープカットとくす玉割りをして祝った。

 県道鳥栖朝倉線は鳥栖市酒井東町から小郡市福童までの約1.6キロを結び、佐賀、福岡両県が各61億円の事業費をかけて整備した。小郡鳥栖南SICは6~7月ごろの開通が予定され、佐賀県と鳥栖市が官民連携で取り組む新たな産業団地「サザン鳥栖クロスパーク」の計画も進んでいる。(樋渡光憲)

鳥栖市曽根崎の獅子舞で完成を祝った県道鳥栖朝倉線の開通式=福岡県小郡市福童
県道鳥栖朝倉線の開通式であいさつする山口祥義知事=福岡県小郡市福童

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