青森ねぶた祭、今夏は「2点スタート」 最大4台、国道から運行

 青森ねぶた祭実行委員会(実行委員長・佐藤健一青森観光コンベンション協会会長)は18日、青森市内で会議を開き、今夏の青森ねぶた祭について、夜間運行の開始地点を2カ所にする「2点スタート方式」の実施を決めた。一つの地点から順番にスタートさせる従来の「吹き流し方式」を一部改める。

 スタート地点は従来の「新町柳町交差点(新町側)」に加え「国道柳町交差点(国道側)」にも設ける。一部を本町寺町通りにも待機させる新町側のねぶたは、号砲を合図に先発してコースを進み、先頭が国道に差しかかった時点で、柳町通りの「クロスタワー ア・ベイ」付近に待機している国道側のねぶたが出発。市役所前から新町通りの手前までは国道側のねぶたが先に通り、新町側のねぶたが後に続く形となる。国道側のねぶたは1日最大で4台の予定。

 実行委事務局によると、昨年の祭りでは、23台が出陣した日に6台がコースを一周できなかった。さらに、号砲から1時間ほど待ち時間が生じる区域もあったことなどから、吹き流し方式を基に「一斉スタート方式」との折衷案として今回の方式を提案。18日の会議では出席者から反対意見は出なかった。

 佐藤委員長は「昨年の反省を踏まえ、多くの方が満足できるように考えた結果」と説明した。

 大型ねぶたは青森青年会議所が参加を辞退しており現時点で22台が出陣を予定している。

© 株式会社東奥日報社