北陸新幹線延伸で「敦賀駅」検索数は8倍超え…福井県への効果、NAVITIME・乗換NAVITIMEデータで分析速報

北陸新幹線の金沢―敦賀間が延伸開業し、JR福井駅に到着した東京行きの一番列車「かがやき502号」を出迎える大勢の人たち=3月16日午前、福井県福井市

 交通データ事業を展開している「ナビタイムジャパン」(本社東京都)は3月18日、ナビアプリの利用状況から、16日の北陸新幹線福井県内延伸に伴う検索状況の分析速報値を発表した。新幹線駅をはじめ、それ以外の駅の検索数も前年と比べて増加しており福井県内各地への来訪を予想、経済波及効果が期待されるとしている。

 同社が提供する経路検索サービス「NAVITIME」「乗換NAVITIME」アプリのデータを使用し、バスを含めた公共交通の目的地として検索された駅などを集計。また、福井県を目的地に設定して検索した時の出発地を調べた。

 公共交通機関を用いたルート検索で、目的地として検索された駅を集計したところ、2023年同期の検索数と比較すると、北陸新幹線の停車駅の「敦賀駅」が8.35倍、「福井駅」が3.61倍、芦原温泉駅と小松駅も2倍を超えた。停車駅ではない「鯖江駅」も2.38倍、「小浜駅」が2.18倍と各地で増えており、沿線地域だけでなく県内各地に来訪したことが予想される。

 新幹線開業後、目的地を「福井県」に設定した時の出発地は、2023年(3月18日~3月31日)と比較して富山、長野、高崎、大宮、東京駅と北陸新幹線駅の停車駅からの検索が目立った。西日本では、大阪、京都、名古屋と特急列車の始発駅を出発地とする検索が増加していた。

検索数が増加した目的地駅ランキング

© 株式会社福井新聞社