バイデン氏、女性の健康調査強化へ大統領令 2億ドル拠出

Trevor Hunnicutt

[ワシントン 18日 ロイター] - バイデン米大統領は18日、女性の健康に関する政府調査を拡大する大統領令に署名した。また、性と生殖に関する状況を含む問題の理解を深めるため、来年2億ドルを拠出すると表明した。

ホワイトハウスによると、このほかリサーチ分野における男女格差解消に向けた進展と、女性の健康に関する調査強化のための人工知能(AI)活用方法を報告するよう指示した。

バイデン氏は、女優ハル・ベリーさんら多数の女性が出席してホワイトハウスで行われた会合で「女性の健康が政府全体で確実に優先されるよう対応していく」と述べた。

側近らによると、米国立衛生研究所(NIH)も更年期および更年期症状治療関連で新たな取り組みを開始する。

世界経済フォーラム(WEF)などによると、世界の女性の平均寿命は男性より5年長いが、不健康な時期も25%長い。一方、臨床試験に占める女性の割合はなお低く、女性に影響する疾患の研究は男性に影響するものより少ないという。

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